私の趣味は洋楽を聞くことです。英語学習の一環として洋楽を聞く方も多いのではないでしょうか?洋楽を聞くと必ず1つは知らない単語やフレーズに出会います。今回は私がヒップホップを聞いているときに見つけた人をあらわす名詞を紹介します。使えたら便利なものから絶対に使ったらいけないものまで紹介するので、そのニュアンスの違いもぜひ楽しんでくださいね。
洋楽から日常会話まで使われる「人」の英語スラング集
CROWD-PLEASER みんなの人気者
The Beatles is a real crowd-pleaser. ビートルズは多くの人々に愛されているよ。
crowd”とは「人ごみ、群衆」、pleaserは「喜ばせる、満足させる」という意味を持つpleaseを変化させたものです。基本的に動詞の最後に-erをつけると「~する人、~するもの」と名詞化することができます。分かりやすい例でいえばplayerやsingerですね。今回のpleaserも同じです。
ここまでくれば、もう意味はわかった方も多いのではないでしょうか?「群衆」+「喜ばす人・もの」=「人々を惹きつける人・もの」という意味になります。ニュアンスとしては多くの人を満足させる・喜ばす人です。
BULL 男
Hey bol, what’s up? やあ、いい感じ?
bullは「雄牛」という意味のある単語です。これはアメリカ合衆国フィラデルフィア州で広くスラングとして使われる単語です。同意語はboyやmanなので、意味は「男」です。意外とよくこの用法で使われます。綴りはbol、boul、bulなどです。
Old Geezer クソじじい
I don’t like him. He’s young, but he’s living like an old geezer.
あいつ好きじゃないんだよ。まだ若いだろ、でもクソじじいみたいな生活をしているんだよ。geezerは「変わった」という意味のある単語で、主に老人に使われます。洋楽ではold geezerとして良く使われますね。意味は「クソじじい」です。
Teaser じらしたがる人
She knows I like her, and she’s showing interest in me, touching my body. Well, she’s a good teaser.
彼女は俺に好かれていることを知っているんだ、彼女も関心を向けてくるんだよ、俺の体を触ってさ。じらし上手な女だよ。teaserもまた動詞”tease”の名詞化したもの。teaseには「からかう、冷やかす」という意味があります。したがってtease”は「悩ます人、からかう人」、そして「じらす人」という意味があります。よく女性に使われます。
Hater 〜を嫌う人
Anne Hathaway’s got lots of haters. Her haters are called ” Hathahaters”.
アン・ハサウェイを嫌う人はたくさんいるよ。彼らは「ハサヘイター」と呼ばれているんだ。これも一時期よく使われた単語ですよね。”hate”の名詞化で「嫌う人」です。Haterを多く持つセレブではアン・ハサウェイが有名です。どうも優等生すぎるイメージや芝居じみたスピーチなどが原因なようです。
Hoe 売春婦
She is such a hoe. 彼女ってそんなすぐヤる女だよ。
hoeとはwhoreのことです。whoreは「売春婦」という意味がある単語です。普段はその単語の意味そのものとして使われるものですが、ヒップホップを聞いていると高確率で出会う単語でもあります。他には「あばずれ、嫌な女」という意味でも使われます。bitchと同じ意味ですね。
Nigga/Nigger 黒人野郎・黒人同士の友達
Fuck niggers. Asians are smarter. (黒人のクソ野郎が。アジア人の方が頭いいんだよ。)
You did it, my nigga. (よくやったぜ、友達よ。)これは黒人を侮辱する差別言葉なので絶対に使うべきではありません。黒人ではない人種がこの言葉を黒人に向けると「おい、このくそ黒人野郎」のように聞こえるので日本人が黒人に向かってこの言葉をいうときには、死んでもいい覚悟を持っておく必要があります。
ただ面白いのが黒人同士がこの言葉を言い合っているということです。その時には「仲間、ダチ」という意味になります。Dickrider なんでもかんでも擁護する熱狂的なファン
I admit I’m a huge Bieber dickrider. I’ll excuse anything he does.
俺はジャスティン・ビーバーの大ファンさ。彼のしたことは何でも正当化するよ。dickriderは「非難されるような行動や発言をしたアーティストやアイドルなどを擁護するファン」のことです。fanとの違いはdickriderは好きなアーティストなどが何をしても許す周りが見えていないファンのことです。ネガティブな印象です。ちなみにdickriderは他人が自分の好きなアーティストなどの批判や悪口を言うのも絶対に許しません。あまりいいタイプのファンじゃありませんね。
音楽を聴いて語彙を増やそう
今回はほんの一部しか紹介しませんでしたが、まだまだ知っておくべき汚い単語はたくさんあります。主にヒップホップ曲で学べるので、ぜひヒップホップも聞いてみてください。ヒップホップにはフォーマルな英語からスラングまで、そして英語圏の文化も学べます。何より人種差別や社会に対する怒りや不満をぶちまけたヒップホップは芸術としても素晴らしいので、文化を垣間見ることができて面白いですよ。
情報提供元:English Hacker
記事名:「「人」ってpersonだけじゃないの?「人」を意味する英語スラング集」