今回は英語をネイティブのような流暢さで話したい!という方に向けて、私が海外で暮らす中で実践してきた『リエゾン(連音)』についてご紹介したいと思います。

日本人にとって難しい英語の発音・イントネーション

英語ネイティブのように発音できる『リエゾン(連音)』を習得するポイント

長く海外に住み、それなりに英語を勉強して英語環境に身をおきながら生活しているため、普段英語に困るということはほとんどなくなりました。しかし不自由なく英語が使えるようになった今だからこそ気になること、それは自分の英語のイントネーション、発音です。

私は帰国子女でもなく、幼少期から英語の音に親しんできたわけでもなく、英語を本格的に勉強し始めたのは中学生になってから。さらに積極的に英語で映画を見たり洋楽に触れたりしたのは大人になってからなので、発音には悩まされました。

ちょうどIELTSを勉強し始めた頃から自分の英語の発音、イントネーションについて意識を向けるようになり、いかに日本語を引きずった英語を改善してネイティブのようにナチュラルさを出せるかを念頭に置きながら四苦八苦してきました(現在も勉強中です)。

日本人が英語の発音で気をつけるべき『リエゾン(連音)』

リエゾン(liaison)とは「連音」と訳され、英語の音と音がくっついて一緒に発音されると本来の音と少し変わった発音になることです。例えば、“check it out!”が「チェキラ!」と発音されるように、単語と単語を流れるように発音すると少し音が変わったりくっついたりしますよね。こういった現象をリエゾンといいます。

日本人の英語はブツブツ切れて聞こえるので注意!

私がIELTS試験対策のために個人的に英語の先生にスピーキングのレッスンをしてもらっていた時のフィードバックです。先生曰く、私の英語は単語単語をはっきり発音しようとするあまり、流動性がなく、プチプチ音が切れて聞こえるというのです。

実際録音して自分の英語を聞いてみるとビックリ。先生の言う通り、音に一貫性がなく不恰好に聞こえました。これには大ショック。英語を一語一語しっかり読むのではなく、文章としてなめらかに、適宜に区切ったりまとめて読んだりするのが自然な読み方なのです。

英語は前の音と次の音がくっつく特性がある

しっかりと自分の言わんとするところを伝えようとするあまり、単語単語を独立させようと力みすぎると、英語としてかなり聞き苦しくなってしまいます。そういう時は、英語の音のリエゾンを意識することが大切です。

例えばこの英文を音読してみてください。

One of my friends is a student. (私の友人の一人は学生です。)

この文章を音読するとき、英語初心者の場合それぞれの発音記号通りに

ワン オブ マイ フレンド イズ ア ステューデント

という風に一語一語を区切って読みがちだと思います。しかし、この読み方はいわゆるネイティブ英語としてはかなり不自然に聞こえます。英語の区切りでナチュラルに聞こえるのは、

One of  / my / friends is a / student
ワノブ  / マイ / フレンズィザ / ステューデント

となります。

単語と単語の音がくっつき、発音が変わっていますね。このように、英語では前の子音の後に母音が来る場合、音がくっつく(リエゾンになる)のです。これはかなり目から鱗でした。

洋楽は英語の発音リズムを身に付けるのに最も効果的!

このリエゾンをモノにするためには洋楽を聴きまくることがおススメです。歌の中では連音化がメロディーに合わせて自然に起こっているため、かなりなじみやすく、勉強するのにもってこいです。

私はお気に入りの歌を歌詞をみながらなんども歌うということを繰り返しました。音と音のつながりを自然に発生できるようになる訓練として最適の学習法です。この洋楽を聴いて一緒に歌詞をみながら歌うという方法、かなりおススメです!

どんな洋楽が良いか迷ったら、こちらの記事も参考にしてくださいね。
参考記事:洋楽で英語リスニングを10年続けているバイリンガルがお薦めする厳選10曲

 

では今回はこの辺で。次回は英語の母音と子音についてご紹介しますね。英語の発音で気をつけるポイント、ぜひ覚えておいてくださいね!

情報提供元:English Hacker
記事名:「英語ネイティブのように発音できる『リエゾン(連音)』を習得するポイント