SNSでNFTが扱えるようになったというニュースが話題を呼んでいます。これにより、マーケターはSNSにおけるNFT活用をどのように捉えるべきなのでしょうか。本記事ではNFTの定義からInstagramとにおける活用方法、またマーケターが今後すべきことについて解説しています。ぜひ参考にしてください。

 

    <目次>

  1. NFTとは
     NFTの活用
  2. InstagramでのNFT活用
     Instagramの投稿にNFTの紐づけが可能に
     具体的な活用法
     Meta社の目的
  3. 今後のマーケターの動き
     NFTを理解する
  4. より詳しくみたい人はYouTubeへ

NFTとは

NFTとはノンファンジブルトークンの略称で、非代替性トークンと日本語では訳されます。これでは分かりにくいので、所有権や著作権といった権利の所属先を記述する記録と考えてください。同じ記録でも、紙やNFT以外のコンピューター上への記録と大きく異なる点は、記録の削除ができない点にあります。

NFTの基礎技術であるブロックチェーンによる記録では、1回書いたものを消すことができません。間違えたときには1回訂正印をつけて、訂正後の新しく、正しい情報を書き込んでいくものです。そのため、書き換える前後の内容はすべて残り、過去の記録の上に最新の記録が積み重なっていきます。

NFTの活用

NFTで記録することによって、最新のものは常に一つになり、唯一無二の証拠になります。アートでも土地でも金でも、NFTは紐づけられた財産の最新の所有者を証明することができるのです。

これは特にデジタルアートの世界では非常に画期的な技術と考えられています。原理的には増殖可能なデジタルコンテンツも、所有権がNFT上に書き込まれていれば、どれだけコピーされたとしても、持ち主はそのアートの所有権を主張することができます。そのため、今後NFTは値上がりしていくのではないかと予想されています。

InstagramでのNFT活用

Instagramの投稿にNFTの紐づけが可能に

Instagram上にアップした画像やアイコンはNFTに紐づけられます。すなわち、Instagramに投稿したことでアートの所有者を、NFTを通じて証明できるようになるのです。これによって今後はInstagram上で作品を投稿するアーティストやクリエイターが増え、新しい時代の金融の場となるかもしれません。

具体的な活用法

Instagramの投稿にNFTの表示が付けられ、収益のやりとりができるようになることで、新しいデジタルアートの市場になっていくことも予想されます。新しい時代のクリエイターのプラットフォームとなり、ユーザーを惹きつけていくことがInstagramの狙いです。

Facebookでの導入も進んでおり、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「まもなく」と話しています。

Meta社の目的

Meta社にはFacebookやInstagramを含めて、自分たちが通貨発行権の主体となり、そこで自分たちが発行する通貨を用いた経済圏をつくりたいという野望がありました。それをLibra(リブラ)やDiem(ディエム)を通じて行おうとしましたが、いずれも金融規制局からさまざまなツッコミを受け、頓挫してしまったのです。それであれば、最初から金融規制局の規制が効きにくい、新しい仮想通貨のかたちであるNFTをやり取りするプラットフォームになってしまおうという野望を抱いています。

今後Meta社は新しい自分たちのNFTを立ち上げるようになるでしょう。あるいはNFT自体をやり取りする通貨を、自分たちで発行することも狙っているかもしれません。その野望の実現に向けて、NFTをごり押ししていく可能性が高いと考えます。

NFTはデジタルの世界だけに留まらず、ものと結びつけてもいいものです。オラクル問題のような課題はいったん置いておくとして、ゆくゆくはメタバースの世界になっていくと考えられます。そうなると、メタバース上で装備するアイテムや着る服、住む家などにもおそらくNFTがついてくるでしょう。そういったところにも大きな経済圏を作ることを狙っていると解釈できます。

今後のマーケターの動き

NFTを理解する

マーケターはいったんNFTがどのようなものであるのかを理解しておく必要があります。しかし、理解したところで現時点のNFTについて言えば、おそらくあまりできることはありません。ただしNFTの動向を追っていけば、自社が扱う商品でもクライアントの商品でも、NFTと結びつく時代がやがて来るはずです。

その時にパッと動けるようにしておきましょう。その時代が来たら、今までは日本円や米ドルで決済されていた商品が、NFTで決済されるような世界になります。それによって、今まではECやスーパーで売買していた自分たちの商品が、Instagram上でNFTを使ってやりとりされる時代が来るかもしれません。

その時代に備えて、InstagramやFacebook上でやりとりをする仕組みをキャッチアップしておき、いざという時にパッと動ける準備をしていくといいのではないでしょうか。アートが好きな方や、NFTの世界でビジネスを始めたいと言うイノベーター気質の方たちは、どんどん進出していくのもいいものです。

しかし、通常のマーケターであれば、NFTが普及して活用される時を待ち、その時までにNFTがどのような仕組みで動いてるのかを理解しておけばいいでしょう。

 

より詳しくみたい人はYouTubeへ

この記事では、NFTの定義と他の記録方法との違い、またInstagramにおけるNFTの活用方法について解説しました。

より詳しく知りたい方は、YouTube動画をご覧ください。

情報提供元:Gaiax
記事名:「Instagramで「NFT投稿」が可能に!?運用担当者が理解しておくべきポイントとは?