日本国内でもユーザー数が2,000万人を越えたInstagram(インスタグラム)。2014年頃から日本での認知度が高まり、2017年には「インスタ映え」が流行語大賞を受賞しました。

2018年現在では、新しくオープンするカフェやレストラン、またバレンタイン・お中元・お歳暮などのギフト商戦などでもインスタ映えが意識されており、企業のマーケティングツールとしての重要度も高まっています。

今回の記事では、細かいInstagramの活用法よりもまずは、一般ユーザーも企業も知っておきたいInstagramのフィードの仕組み独特な文化機能について重点的にお話しします。

※編集部注
2018年7月11日:
最新情報をもとに加筆修正しました。
2017年7月30日:最新情報をもとに加筆修正しました。
2017年5月2日:最新情報をもとに加筆修正しました。

    ■目次

  • そもそもInstagramとは?
  • Instagramの各機能の解説
  • Instagram独自のハッシュタグ文化を理解する
  • 消える投稿「Instagramストーリーズ」「ライブ配信」活用法
  • Instagramアカウントのフォロワーを増やす方法
  • 企業アカウントなら必ず設定したいInstagramのビジネスプロフィール
  • Instagram広告
  • 参考になるInstagram活用事例
  • 最後に

そもそもInstagramとは?

Instagramとは、一言で言うと写真・動画など視覚で楽しめるコンテンツが軸になったSNSです。

様々なフィルターをかけて写真をおしゃれに編集することができます。素敵な写真をアップし、その写真を基にしてほかのユーザーと繋がれます。

Instagram logo2

元々は高画質でおしゃれに加工された写真や動画を共有することがメインでしたが、2016年8月からサービスを開始した、24時間で消える「Instagramストーリーズ」により、気軽に日常の光景をシェアできるようになりました(ただし、「ストーリーズハイライト」という機能を使えばストーリーをアーカイブできるので、24時間が経過しても閲覧は可能です)。

より気軽な投稿もできるようになったことが、利用者数・アクティブユーザー数をより大きく伸ばした要因と言えるのではないでしょうか。

以下でInstagramの特徴をいくつかご紹介します。

1.若い女性がメインユーザーだったが、利用者は広がりつつある

日本のInstagramユーザーは約2,000万人(2017年10月時点)、アクティブ率も84.7%(2015年6月時点)と高い数値です。アクティブ率については現在はもう少し下がっている可能性も高いですが、ユーザー数は伸び続けています。

また、男女比で言えばユーザーの6割が女性という女性利用率の高さもInstagramの特徴です。元々は圧倒的に20~30代のいわゆるF1層と言われる女性の利用率が高かったのですが、最近では40~50代の利用率いといえます。

参考:【最新版】11のソーシャルメディア最新動向データまとめ

Instagramアプリの利用者数は前年から43%増加し1700万人を突破~ニールセン SNSの最新利用状況を発表~

2.ビジュアル情報に特化したシンプルさ

Instagramは「写真を見る・投稿する」に特化した非常にシンプルなSNSです。

もちろんコメントをつけたり、送ったりすることも可能ですが、Instagramの「フィード」と呼ばれるタイムラインは写真・動画をメインにしたデザインになっており、ぱっと見て分かるビジュアル情報に特化しています。

また、かつては「投稿はせず、写真加工アプリとして使っている」という人も多くいたほど加工機能が充実しており、豊富なフィルターで簡単に写真をおしゃれに加工することができます。こうした写真投稿をサポートする機能も、Instagram人気を助長している一因と言えるでしょう。

3.ほかのSNSとの連動が強い

InstagramはほかのSNSと連動しています。Instagramで撮影した写真をFacebook・Twitterなどにシェアできるという点で、多くのユーザーに愛されています。

投稿画面にいくと、認証したアカウントにも画像をUPできます。(下図)

実際の投稿画像

4.拡散性が低い

とにかく「見る・投稿する」に特化しているため、Facebookの「シェア」やTwitterの「リツイート」に相当する機能が現在まだデフォルトでは存在していません。

気に入った写真は「いいね」「保存」ができますが、情報があまり伝播していかないという特徴があります。結果として、ほかのSNSと比べクローズド感の強いSNSになっています。

5.検索はハッシュタグで

タイムラインに雑多な情報が流れ込んでくることはないInstagram。新しい情報を探したい場合は、ハッシュタグを使います。ハッシュタグ自体はTwitterでも使われますがInstagramではハッシュタグの利用がさらに活発で、独自の文化となっています。

料理やファッション、飲食店に関する情報をInstagramのハッシュタグを使って収集するという若い女性も増えているそうです。

Instagramの各機能の解説

なんとなくFacebookっぽいだろうと思ってInstagram始めてみると、微妙な違いに困惑する方も多いと思います。

Instagramを開くと、以下の画面が表示されます。補足がないので少々わかりにくいですが、それぞれの機能はこのような感じです。

▼画像はホーム(フィード)を開いた画面です。

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① ホーム(ニュースフィード):フォローしている友だちや有名人・企業アカウントの投稿が流れてくる。
② 発見:人気の写真が流れてくる。画面上部の検索バーではアカウントの検索が可能。(詳細は後述)
③ カメラ:Instagramのカメラ機能。撮影やフィルターがけなどが可能。動画の撮影もできる。
④ お知らせ:自身のアカウントのアクティビティ・フォローしているアカウントのアクティビティが確認できる。
⑤ プロフィール:自身のアカウントのプロフィール情報の編集・過去に投稿した写真の確認などができる。
⑥ Instagramストーリーズ:自分のInstagramストーリーズを作成・投稿・閲覧できる。
⑦ ほかの人のストーリーを見る:フォローしている人のストーリーを閲覧できる。

以下でそれぞれの機能について解説していきます。

① ホーム(ニュースフィード)

①のフィードがFacebookでいうニュースフィード/タイムラインにあたります。ここでは、フォローしている友だちや有名人・企業アカウントの写真が独自のアルゴリズムで並べられて流れてきます。

しかしながらFacebookと大きく異なるのが、「○○さんがいいね!しています」という情報が流れてこないという点です。Instagramのフィードには、『友だちがいいね・コメントした画像』は流れてこないのです。

あくまでも、友だちまたはフォローしているアカウントが自分でアップした写真だけが流れてきます。こういった点が拡散性の低さにつながっているのです。

FacebookとInstagramのニュースフィードの違い

 

Facebook Instagram
並び方 順番が変わる(エッジランク) 順番が変わる(エッジランク)
友達のいいね 流れてくる 流れてこない
友達のコメント 流れてくる 流れてこない
シェア機能 あり なし
友達のアクティビティ フィードとお知らせ お知らせのみ

 

※2016年3月の公式発表で、Instagramのニュースフィードにアルゴリズムが導入されると明かされました。ちなみに友達のアクティビティを確認する方法は「④ お知らせ」部分で解説します。

② 発見

発見ではユーザーが「興味を持ちそうなユーザー」の投稿(いわゆるおすすめの投稿)が表示される他、おすすめの動画などが表示されます。

新しくフォローしたいユーザーを探したり、いま全世界で自分が興味のある投稿はどんなものかチェックすることができます。


関連記事:
何が表示される? Instagram「発見 (explore)」タブの表示のされ方と特徴まとめ

Instagramでアカウントを検索する方法

Instagramでは、検索窓でユーザーを検索する場合、「正式なアカウント名」で検索しないとアカウントが表示されません。日本語でユーザー名を検索しても、なかなか出てこないのです。

 

▼モデルのローラさんをフォローしようと検索してみると、そこには関係のない一般ユーザーの名が…

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つまり、Instagramでアカウントを見つけるためには以下の2点が重要です。

  • 気になる人・企業がアカウントを持っていると知っていること
  • そのアカウント名を把握していること

 

また「人気の写真(=② 発見)」ではたくさんいいね!がついている画像が流れてきますが、そこにうまいこと流れるのを狙うのもあまり得策とは言えないと思います。私の人気の写真画面は外国の方の写真ばかりで、日本の企業の写真は全然流れてきませんし、正直なところここの仕組みはイマイチわかりません。

結論、Instagramではオーガニックで見つけてもらうことはあまり期待できないので、フォロワーを増やすためには外部への告知が必要です。

③ カメラ

カメラではアプリを通して直接写真や動画を撮ることができます。また、スマートフォン内の写真ライブラリから写真を読み込み、加工することもできます。(下図)

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④ お知らせ

このタブでは「誰にいいねされたか」、また「誰にフォローされたか」といったお知らせを見ることができます。

また、この画面で「フォロー中」をクリックすると、自分がフォローしている人がいいね!したりコメントしたりしたという情報を確認できます。

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⑤ プロフィール

ここでは自分のアカウントのプロフィール画面を見ることができます。プロフィールの編集もここから可能です。

画面には自分のアイコン、投稿数やフォロワー数、自己紹介文など基礎的な情報が網羅されていますが、大部分をしめるのはこれまで投稿してきた写真です。新しいものから順に、下へ行くほど古い投稿という順序になっています。この画面はアカウントのトップページと同じなので、検索などで自アカウントにたどり着いたほかのユーザーにも同じ画面が表示されます。

自分のアカウントの場合、上部のバーにネームタグやアーカイブ、アナリティクスにアクセスするためのアイコンが表示されます。

プロフィール画面は、企業アカウントにとって「顔」というべき重要なページです。この時、表示される最近の投稿一覧を見て、ユーザーは直感的にこのアカウントをフォローしたいかしたくないかを判断することがほとんどです。そのため、このページをセンスよく作り込むことは非常に重要で効果が高いと言えます。

▼参考:ZOZOTOWNのInstagramアカウントのプロフィール画面

⑥ Instagramストーリーズ

ホーム画面上部に、自分のものとフォローしている人のアイコンが並んでいませんか?これがストーリーズです。「Instagram ストーリーズが何かわからない!」という方は、後述の「消える投稿「Instagram ストーリーズ」活用法」の項目をご覧ください。

ホーム画面上部、アイコンが並んでいる中の一番左にある自分のアイコンをタップすれば、自分のストーリーズの作成や閲覧ができます。

Instagramストーリーズの作成方法や基本的な使い方に関しては、以下の記事をご覧ください。

Instagramストーリーズの作成方法や使い方は?

⑦ ほかの人のストーリーを見る

ストーリーズの部分には自分のアイコンの他に、フォローしている人のアイコンもいくつか表示されています。ここにアイコンが出ているのは、24時間以内にストーリーズを投稿した人で、アイコンをタップすればその人のストーリーズを見ることができます。アイコンがない場合は、フォローしている人の中で24時間以内にストーリーズを投稿した人がいないということです。

Instagram独自のハッシュタグ文化を理解する

ハッシュタグとは 

「ハッシュタグ」とは、投稿内のタグとして使われるハッシュマーク「#(半角のシャープ)」がついた、検索用キーワードのことです。コメントのキーワードに「#」をつけて記事を投稿すると、自動的にハッシュタグとして認識されます。また、そのハッシュタグをタップすると、同じハッシュタグを使った投稿一覧画面にアクセスできます。

なぜハッシュタグを活用すべきなのか 

Instagramは写真・動画がメインになるため、投稿の検索が難しいSNSです。それを解消しているのが「ハッシュタグ」で、写真の内容を説明するようなハッシュタグを使うことで投稿を見つけてもらいやすくする効果があります。

また、若年層を中心にハッシュタグ検索を使って地域の情報を得たり、ショップの情報を得たりと、Instagramを「情報を得るため」に使うこともあります。そうした検索から購買行動に繋がるケースも多く、ハッシュタグが購買行動・意思決定に影響を及ぼす重要なポイントになることがわかっています。

ほかにも、自社の名前や製品をハッシュタグにすることで、自社のファンコミュニティのように活用することもできます。コアなファンがハッシュタグを使って投稿し、それを見たライトなファンにもより自社や自社製品の魅力を伝えてくれる流れが生まれます。

Instagram独自のハッシュタグ文化

①とにかくたくさんハッシュタグをつける

ハッシュタグは一度の投稿で何個も付けることができます(一定の上限はあり)。

写真投稿に特化しているInstagramは他SNSで提供されている「シェア」や「リツイート」のようなものがなく、拡散性に欠けます。ハッシュタグ数を増やすことで自身の投稿記事をいろんな人に見てもらえるきっかけや、趣味・嗜好が似ている方とつながる機会が増えることになります。

②文章をハッシュタグで書く

投稿文自体にハッシュタグをつける方法です。写真の説明やツッコミの文章をハッシュタグ付きにしてしまうのです。もちろん同じハッシュタグで写真が投稿されることはほとんどなく、①で紹介したような、見つけてもらう、つながる、というような効果は見込めません。しかしながら、それがおもしろさにつながるようです。

例として、Instagramで絶大な人気を誇る芸人の渡辺直美さんの投稿を載せています。「#激怖だよ」「#子供泣くよ」というように、写真に対してつっこみをいれているのが分かります。

Twitterでもこのようなおもしろ系ツイートをすることで話題の企業アカウントがありますが、Instagramでも同様に取り入れてみることで、よりブランドを身近に感じてもらえるかもしれません。

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③ハッシュタグでつながる

Instagramの国内ユーザーの中でよく使われるハッシュタグの中には「#○○な人と繋がりたい」(例:#おしゃれさんと繋がりたい #ネイル好きな人と繋がりたい)「#○○部」(例:#ラーメン部 #ダイエット部)など、属性や趣味が合う人を見つけるハッシュタグがあります。

元々ハッシュタグは、画像という検索しにくいものを検索可能にするために、映っているものや場所などの名称をそのままハッシュタグとして投稿に付けていました。

今ではその意味合いが広がり、写真に写っているものだけではなく、どんな人に見てほしいのか、この投稿をすることでどんな人とコミュニケーションをとりたいのかといった、ユーザーのコミュニケーションに関する気持ちをハッシュタグで表現するようになっています。

関連記事:

大手企業も参加する! Instagramの人気ハッシュタグ群「#●●部」の使用事例まとめ

人気ハッシュタグの付け方とは? アカウント運用・分析コンサルタント直伝のポイントまとめ

Instagramで人気のハッシュタグ

多くの人が検索している人気のハッシュタグを活用することにより、より多くの方に投稿記事を見つけてもらいやすくなります。一概に「これつけておけばOK」とは言えませんが、こちらのランキングからある程度、どういったハッシュタグが付いた画像が多いのか、ひいては検索されやすいのか、も推測できるのではないでしょうか。

Top HashTags on Instagramより。


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https://top-hashtags.com/instagram/

 

例えば、単純、かつ気軽にフォロワーを増やしたい場合には、「#follow」「#f4f」をつけてもいいでしょう。

「#Love」や「#Happy」といった、ポジティブな言葉の他にも「#beautiful」や「#cute」といった写真そのもののきれいさ、かわいさを表すものも人気があるようです。やはりストレートな言葉が人気といえます。その中で、自身の投稿内容に関連しそうなものがあれば、有効に使っていってください。

Instagramのハッシュタグについてより詳細な解説や具体的な使い方は、以下の記事でご紹介しています。

Instagram「ハッシュタグ」のすべて-ハッシュタグを制する者がInstagramを制す!

消える投稿「Instagramストーリーズ」「ライブ配信」活用法

Instagramストーリーズとは 

Instagramストーリーズとは、投稿後24時間で自動的に消滅し、タイムラインには残らない投稿形式のことです。簡単に言うとInstagram上の「SnapChat」のようなもの。写真も動画も投稿でき、通常の投稿と同じようにフィルターなどで加工できるほか、絵文字やテキストの入力、ペンでの落書きも可能です。

また、認証アカウントになるとストーリー内にWebサイトへのリンクを設置できます。Instagramストーリーズにはライブ配信機能もあります。

関連記事:
Instagramストーリーズはこう使う!企業の活用事例5選と活用ポイントまとめ

Instagramのライブ配信機能とは 

Instagramのライブ配信は、名前の通り動画をリアルタイムで配信できる機能で、Instagramストーリーズの機能の一部に含まれます。ライブ配信を開始するとアカウントのフォロワーに通知され、フォロワーは「LIVE」と表示されたアイコンをタップすればライブ配信を閲覧できます。

Instagramストーリーズは24時間後に消滅しますが、ライブ配信は24時間残ることもなく、配信終了とともに消滅します。配信時間に見られなかったユーザーが「あとでみる」ことはできません。

視聴者はいいね♡やコメントなどのアクションができ、配信者とリアルタイムでコミュニケーションをとれます。配信者は、視聴人数や視聴者を確認できます。

関連記事:

Instagramの新機能「ライブ配信」を徹底解説!ユーザーとのリアルタイムコミュニケーションが簡単に!

Instagramストーリーズ、ライブ配信を活用するメリット

まず最大のメリットは、必ずメイン画面(タイムライン)の上部に表示されることです。比較的投稿の流れが速いInstagramでも、投稿が流されずに見てもらえる可能性が上がります。

また認証アカウントになれれば、リンク機能を使って外部URLへ誘導することができるため、工夫次第で様々なキャンペーンと組み合わせて活用できます。

そしてもう一つ考えられるメリットは、ブランドの世界観と違う投稿も気軽にできることです。フォトジェニックな写真が好まれるInstagramでは、企業アカウントならば自社の世界観を表現できる写真の投稿が必須です。しかしながらストーリーはタイムラインに残らないため、普段とは違う雰囲気の投稿も気軽にできます。イベントのオフショットなど企業の舞台裏をチラ見せさせるような内容は、ファンなら誰もが見たいと思うもの。ストーリーをうまく活用して、よりファンに楽しんでもらえ、ファンを増やせるような投稿を作っていきましょう。

企業活用のパターン

Instagramストーリーズの企業活用のパターンは大きく3つに分けられます。

①時限制のキャンペーン告知

24時間で消えてしまう特性を活かして、24時間だけ有効なプロモコードを配信したり、限定商品の在庫数を配信したりといった使い方ができます。タイムセールの案内などにも活用できそうです。

②サイト誘導

プロフィールページに残すと企業の世界観を著しく損なってしまうようなバナーの配信や、動画の冒頭部分だけを配信するといった、外部コンテンツへの誘導に繋がる使い方です。また、過去に投稿した動画を再度投稿するのにも役立ちます。

③コミュニケーション

上記項目を繰り返す部分がありますが、オフショット的な投稿に活用できます。例えばタイムライン上に投稿した写真の撮影風景といった裏側や、運営スタッフの紹介など舞台裏を紹介するものは、ファンなら見てみたいと思うものです。こうした投稿でファンとコミュニケーションを取り、より自社を身近に感じてもらう活用方法です。

Instagramアカウントのフォロワーを増やす方法

1. 他のSNSで告知

Instagramから簡単にFacebook・Twitterと連動できる機能を活用して、他のSNSからの流入を狙うことができます。

▼BEAMSさんのTwitterアカウントより。

https://twitter.com/BEAMS_JP

Instagramの写真機能を活用できるうえにアカウントの宣伝にもなる、最も一般的な露出の仕方だと思います。

2.公式サイトで告知

公式サイトにInstagramのソーシャルボタンを設置することも必須ですね。

▼Instagram活用でも有名なRedBullさんの公式サイトのフッターより。

http://www.redbull.com/jp/ja

トップにソーシャルボタンを設置するだけでなく、たとえばキャンペーンを実施している場合は、独立したキャンペーンページを作って告知しましょう。

▼セブンイレブンのInstagramキャンペーンページ。

7campaignhttp://711halloween.jp/
※ページが削除されたため、リンクを削除しました

3.フォローを促進するキャンペーンを実施

フォロワー獲得のためのキャンペーンも各企業で展開されています。アカウントのフォローをキャンペーン応募の条件とすることで、フォロワー増加を狙えます。

ハーゲンダッツ ミニカップ『定番フレーバー6商品×5個ずつ=30個(ひと夏分)』があたるキャンペーン。

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http://summersweets.jp/

ハーゲンダッツのアカウントをフォローして「#ひと夏分のハーゲンダッツ」というハッシュタグをつけて投稿した方たちの中から毎日1名様にアイスの商品が送られるキャンペーンです。

4.実店舗で告知

実店舗で、Instagramを運用していることを告知することも効果的です。

LINE@アカウントの宣伝でもよく使われる手法で、いわゆるオフラインtoオンライン(OtoO)の流れを生みます。アパレル関係や飲食店は特に効果的ですね。

参考:
【Instagram】インスタはリアルに強い?! 「海の家」と絡めたO2Oキャンペーン事例

5.ハッシュタグをうまく使う

Instagram内でのオーガニック検索は期待できないとお話ししましたが、多くのユーザーがハッシュタグで検索するので、写真にうまくハッシュタグを付けて、見つけてもらいやすくなるように狙うことは可能です。

どのようなハッシュタグをどのぐらいつければ最も効果的なのかに正解はなく、常に模索されている状況です。先にご紹介した「Instagram独自のハッシュタグ文化を理解する」部分を参考に、色々と試してみて、最適解を見つけてください。

ハッシュタグ検索のときの「人気投稿」に表示されるには?

「人気投稿」とは、ハッシュタグ検索をした時に表示される9つの投稿です。そのハッシュタグがついている投稿の中でより人気のある投稿をピックアップして掲載され、ここに表示されることで露出が増え、フォロワー増加にも影響を及ぼします。自社アカウントをアピールするならぜひとも表示させたい部分です。

「人気投稿」に表示されるアルゴリズムは正確にはわかっていませんが、24時間以内の「いいね!数」と「エンゲージメント率」を確保することが必須条件と思われます。

私たちが100種類のハッシュタグと900件の人気投稿を分析した結果、人気投稿に表示される投稿には以下の3つの傾向がみられました。

  • ライブ配信

このように、投稿後なるべくすぐにより多くの「いいね!」を集めることが必要となってきます。そのためには「いいね!」と思ってもらえる質の高い投稿をすること、それに加えどのハッシュタグを付けるかも重要です。

例えば人気で投稿数の多いハッシュタグの場合、競合が多く「人気投稿」に表示されるのも難しいですが、それほど投稿数のないハッシュタグであればより自分の投稿が目立ちます。もちろん投稿数の少ないハッシュタグは人気のハッシュタグより検索される頻度が低い可能性が高いので、どちらも織り交ぜて使っていくことが重要です。

人気投稿に表示される投稿の傾向についてより詳細に知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

Instagram(インスグラム)「人気投稿」に表示される傾向を分析【100ハッシュタグ・900投稿調査】

6.Instagram広告を使う

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2015年10月、セルフサーブ型のInstagram広告が開始されました。それにより、自社アカウントの投稿を非ファンにも露出可能になりました。

Instagramのフォロワーの増やし方については、以下の記事でより詳細に解説しています。

Instagram(インスタグラム)のフォロワーを増やす7つの方法

企業アカウントなら必ず設定したいInstagramのビジネスプロフィール

Instagramのビジネスプロフィールとは

ビジネスプロフィールは、Instagramが導入している3つのビジネスツールの1つです。すでに保有しているInstagramの設定を変更することで、簡単にビジネスプロフィールに切り替えられます。切り替え方法はこちら

これまでInstagramでは企業に直接連絡を取りたい場合、各投稿のコメントから連絡するしか手段がありませんでした。そのため、企業側もコメントを見逃すなどしてタイムリーな対応が難しいという問題が発生していたのです。

しかしビジネスプロフィールでは、アカウントのプロフィールに企業へ直接連絡できるボタンを設置したり、ショップの位置情報を掲載したりできます。自社のサービス内容に合わせて電話・メール・店舗への道案内といった中から連絡手段を選択・設定します。

こうした連絡手段が追加されることにとってよりスムーズに連絡を取れるようになり、双方にとっても利便性が上がりました。

ビジネスプロフィールに切り替えると使える3つの機能

ビジネスプロフィールに切り替えることで使えるようになる機能は以下の3つです。

①ビジネスプロフィール
②Instagramインサイト
③投稿の宣伝

①ビジネスプロフィール

前述した通り「メールアドレス・電話番号・住所」を「連絡先」として登録できます。登録した連絡先はプロフィール画面に表示され、タップすることですぐに連絡を取ることができます。

▼例:Marc Jacobs

「連絡先」をクリックすると「電話する」「メールアドレス」という2つの選択肢が表示されます。それぞれクリックすると、電話発信やメール送信画面が立ち上がります。

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②Instagramインサイト

Instagramにおける解析機能です。自社アカウントのフォロワーの増減や属性(性別、年齢、位置情報やアクセスの時間帯など)がわかります。各投稿についてもパフォーマンスやユーザーのリアクションを解析できます。

③投稿の宣伝

Instagram内での広告です。自社アカウントの過去の投稿から広告にしたいもの(宣伝したい投稿)を選び、Instagramのタイムライン上へ出稿します。ビジネスプロフィールに切り替えることで、モバイルアプリからも広告出稿ができるようになります。

ビジネスプロフィールの詳細や切り替え方法などは以下の記事を参考にしてください。

Instagram(インスタグラム)のビジネスプロフィールとは? 企業のInstagram活用が捗るビジネスツールを徹底解説

Instagram広告

Instagramでは2015年5月より、Instagram内での広告配信をスタートしました。一般の写真投稿と同じように表示されるインフィード型の広告で、通常投稿と違ってCTAとして外部サイトへのリンクを追加することなどもできます。

といっても、当初はこの広告機能を使うのに厳しい選定基準のクリアや高額な出稿費用がボトルネックとなっており、日本でも3社ほどしか導入をしておりませんでした。

しかし、2015年10月1日より企業が自社で設定した予算内で広告を運用可能な、セルフサーブ(運用)型広告が開始されました。前述の選定基準や費用がネックになっていた企業も、自社で運用期間や予算を調整できるセルフサーブ(運用)広告の開始によって、取り入れやすくなりました。セルフサーブ(運用)型広告の具体的な配信イメージや種類については、これ以降で説明していきます。

Instagram広告の種類

Instagram広告には4つの種類があります。それぞれの広告の特徴を解説します。

①写真広告

もっとも一般的な広告であり、写真投稿の形式で配信される広告メニューです。

写真の下にCTA(Call To Action/コールトゥアクション)を設置でき、広告を見た人に対し、モバイルアプリのインストールや、申し込み・見積もり依頼ページへの誘導などを促すことができます。

②動画広告

最大30秒の動画を投稿できる広告メニューで、【①写真広告】と同様、アクションボタンを設置することで、動画をみたユーザーに該当サイトのほかの動画の視聴を促したり、動画をダウンロード・購入させたりすることが可能です。

③カルーセル広告

1つの投稿に3~5個の画像や動画を表示できる広告メニューです。具体的には左にスワイプし、スライドショーのように画像が表示されます。CTAが広告下部に表示され、外部サイトへの誘導を促すことができます。

④ストーリー広告

Instagramストーリーズに表示できる広告で、画像(1枚あたり5秒程度)や、最大15秒間の動画を設定できます。ストーリー広告はFacebookの広告マネージャから出稿でき、効果測定も可能。ストーリー広告はユーザーがストーリーを見ている合間に表示され、スキップもできます。

Instagram広告についてより深く知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【事例効果つき】徹底解剖!Instagram(インスタグラム)広告のすべて

Instagramでの広告展開における成功事例まとめ〜Facebook For Businessより〜

参考になるInstagram活用事例

▲ラボ編集部では、これまでにもInstagramの事例記事を作ってきました(下記)

これからInstagramをやってみようと考えている方にとって、一番気になるのは他企業の事例ですよね。当サイトでもInstagram活用事例を複数の記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

キャンペーン事例

画像をきれいに加工できる特性を使って、いまではさまざまな企画に活用されています。前述したO2Oからプレゼント企画まで、ぜひ参考にしてください。

●【最新版】 プレゼント企画から来店促進まで Instagram(インスタグラム)キャンペーン事例まとめ
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-41956/

業種別事例

コスメやフードだけでなく、BtoB企業でも活用事例があります。アカウントページに写真が並んだ時の世界観や、個々の投稿のイメージなど、自社で応用できるポイントが見つかるかもしれません。

●インスタグラムの世界観を崩さない工夫が重要。大手メーカー(製造業)のInstagram活用事例!
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-43028/

●BtoB企業のInstagram事例から学ぶ活用のポイント
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-42828/

新機能の活用事例

下記に紹介する「Instagram ストーリーズ」ではニュースフィード、検索画面の上部に短めの動画を貼れるようになりました。24時間で消える仕様なので、普段の投稿では流さないセール情報やライブ感のあるコンテンツを投稿できます。

また、下記に掲載した芸能人のInstagramストーリーズ機能活用事例には、企業アカウント運用担当者からすると斬新な利用方法が満載です。「芸能人としての発信」と「ユーザーとしての見やすさ」の両方を考慮した芸能人の活用事例も参考にしてみてください。

●Instagram ストーリーズ(インスタグラム ストーリーズ)はこう使う!企業の活用事例5選と活用ポイントまとめ
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-44946/

芸能人が投稿した11の事例から学ぶ! Instagramストーリーズ機能活用術
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-52451/

最後に

以上が、Instagramを始めるときに知っておきたい基本情報でした。

Instagramは写真をアップする方法やフィルターのかけ方などが注目されがちで、実際そういったことのやり方をまとめているサイトは沢山あるので、本記事ではインスタのSNS機能の仕組みをまとめました。知っておいて損はない情報なので、少しでも参考になれば幸いです。

拡散性の低さは、Instagramの人気の理由のひとつでもあります。より身近な人・アカウントとだけ繋がり、ホームを自分ごと化することができるので、クローズド気味なSNSとして好まれているのでしょう。

そういった場に企業アカウントが入り込むには、やはり距離感が非常に重要になってきます。具体的な企業の活用方法やキャンペーンの事例などについては、また次回ご紹介します。

以上、『Instagram完全攻略マニュアル!Facebookとの違いから活用方法・事例まで』でした。

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情報提供元:Gaiax
記事名:「【2018年版】Instagram完全攻略マニュアル! Facebookとの違いから活用方法・事例まで