企業アカウントでは自分たちが伝えたいことばかりに気を取られてしまい、ユーザーへ一方通行な情報ばかりを流してしまう傾向があります。その事実は多かれ少なかれ、読者のみなさまも体感しているのではないでしょうか。

今回ご紹介するTwitterのアンケート機能は、そのような無機質でビジネスライクな投稿ばかりをつづける、マンネリ化した企業アカウントの問題解決の糸口となるかもしれません。アンケート機能を用いたユーザーとの相互的な関わりは、長期的に見て、ブランドや企業のファンを増やす手段にもなり得ます。

とはいえ、ただアンケート機能を使うだけではむしろ逆効果になる可能性もあります。今回の記事では、使い方の説明、そして実際にアンケート機能を活用している事例に着目しています。

※更新履歴
2018年10月23日:
最新の事例を追加しました。

    ■目次

  • Twitterのアンケート(投票)機能とは?
  • Twitterアンケート(投票)機能を企業が活用するメリット
  • Twitterアンケート機能の使い方
  • アンケートを作る際のポイント
  • Twitterのアンケート、ユーザーからはどう見える?
  • Twitterアンケート(投票)機能活用事例
  • まとめ

Twitterのアンケート(投票)機能とは?

Twitterのアンケート機能とは、Twitterでユーザーにアンケートをとることができる機能です。2~4つの選択肢がツイートに表示されており、アンケートをタイムラインで見かけたユーザーは気軽に投票することができます。

アンケートを行うアカウントが公開アカウントであれば、フォロワーだけに限らず誰でも投票することが可能です。投票期間は、5分から最大7日までと、1分単位で細かく指定できます。


Twitterアンケート(投票)機能を企業が活用するメリット

簡単なマーケティングリサーチとして使える

Twitterのアンケート機能はほかの一般的なアンケートと異なり、気軽にユーザーの意見を募ることができ、また回答結果もすぐに反映されます。例えば「仙台名物は牛タン?それとも牡蠣?」といったような、ちょっとしたユーザーの反応を求めたいときなど、簡易的なマーケティングリサーチの手段として活用することができます。

他にも、人気商品やユーザーが求める新商品などを質問してみると、商品開発に役立つような意見を集められるかもしれません。

ただし、調査できるターゲットがTwitterユーザーに限られ、属性の分布も操作できません。あくまで簡易的なリサーチとした上で、参考程度のデータとして扱いましょう。

参加型コンテンツとして楽しんでもらえる

アンケート機能の大きな特徴は、ユーザーが能動的に参加できる点です。普通のツイートは読み流したりなんとなく眺めたりすることも多く、じっくり目に止めたり考えたりすることはなかなかありません。

その点アンケート付きのツイートなら、つい考えて回答したくなってしまうことも多いでしょう。自分の考えや好みが少数派なのか多数派なのか、アンケートの回答後にすぐにその答えあわせができることもユーザーにとっては楽しみの一つかもしれません。

アンケート(投票)ツイートを広告ツイートにもできる

アンケートツイートは広告に活用することもできます。アンケート付き広告は普通の広告よりもユーザーの目に止まりやすい傾向があり、さらに参加型コンテンツなので、内容によってはより高いエンゲージメント率を獲得できるでしょう。

ちなみに、通常の広告管理画面からアンケートツイートを作成することはできません。Twitterの広告管理画面ではなく、アカウントのホーム画面からであれば可能です。
まずはオーガニックツイートとしてアンケート投稿をツイートし、広告管理画面のキャンペーン作成または編集画面にて、アンケートツイートを広告として選択しましょう。
広告の設定でターゲットを決めることができるため、特定のセグメントの回答を集めることも可能です。

Twitterアンケート(投票)機能の使い方

PCからTwitterアンケート付きツイートを作成する方法

ここからは実際にアンケート付きツイートを作成する方法をご紹介します。

手順1:通常のツイートと同様に、つぶやくボタンをクリックします。

手順2:下に並んでいる、グラフのアイコンをクリックします。

手順3:「質問」「回答」を入力する画面になるので、それぞれ入力します。今回は好きな季節のアンケートをとります。

手順4:入力し終わったら回答期間を設定し、ツイートボタンをクリック。

手順5:アンケート付きのツイートが投稿されました。

スマートフォンからTwitterアンケート付きツイートを作成する方法

次にスマートフォンからアンケートツイートを作成してみました。操作はパソコンで行う場合とほとんど同じです。

手順1 :通常のツイート画面を開き、下部にある棒グラフのアイコンをクリック。

手順2: パソコンで作成する場合と同様、質問と選択肢を入力し、期間などを入力すれば投稿終了です。

アンケートを作る際のポイント

特にマーケティングリサーチとして使いたい場合、選択肢の数に余裕があれば「結果を見たいだけ」といったボタンを設けましょう。

例えば、ターゲットを絞って「女性に質問です!」などとした場合、男性は対象外になりますが、結果を見たい男性のユーザーが結果を見るために適当な選択肢を回答する可能性があります。適当にアンケートに回答されてしまうと、回答結果の精度が下がってしまうので、「結果を見たいだけ」人用のボタンを設置することで、より確実な結果を得られる場合もあるということです。

また、アンケートの投票期間が完了すると参加者に結果が通知されるようになっているので、なるべく多くの人が回答できるようにしておくことで、そのときにまたアカウントを思い出してもらうこともできます。

Twitterのアンケート、ユーザーからはどう見える?

ユーザーからはどのように見えるのでしょうか。実際に投票をしてみます。(※先ほどとは異なるアンケートを表示しています。)

投票したい選択肢をタップして投票完了。投票をするとそれぞれ選択肢の割合を見ることができます。下には残りの投票時間が書いてあります。

Twitterアンケート(投票)機能活用事例

事例1:LDK編集部


インテリアや食、お金など、生活に密着した幅広いテーマを扱う女性向け雑誌LDK。Twitterのアンケート機能を使ってお肉についてのアンケートを実施しました。読者が気になりそうなことを4択にして、どのような記事にニーズがあるのかをリサーチしています。気軽にニーズ調査ができますね。

事例2:ライジングゼファーフクオカ


ライジングゼファーフクオカは、福岡を拠点に置くプロバスケットボールチームです。その公式アカウントでは、観戦バスツアーのニーズ調査にアンケート(投票)機能を使っています。リプライには「すでにホテルを予約しているので交通手段として参加したい」というような具体的な要望も寄せられており、企画立案の参考になりそうです。

事例3:猫のニャッホ


パズルゲームアプリ「猫のニャッホ 〜ニャ・ミゼラブル〜」の公式アカウントでは、ゲームを遊ぶユーザーがどのような点を重視しているかのリサーチをしています。ゲーム内イベントや新しい機能をつける際に活用できそうです。

事例4:イーネット


コンビニなどのATM設置や運営をするイーネットのツイートです。誰もが気になるお金についてのアンケートを実施し、アカウントの周知とコミュニケーションの活性化を図っています。

事例5:SBIバーチャル・カレンシーズ


仮想通貨の交換や取引サービスのシステムを提供するSBIバーチャル・カレンシーズのアカウントでは、相場についての気持ちを調査。こちらもリサーチというよりはコミュニケーション目的の要素が強いアンケートです。

事例6:メンソレータム


リップクリームが有名なメンソレータムは、今日はキスの日という時事ネタに合わせてアンケートを実施。さらに、アンケートの回答結果に基づいたおすすめ商品の紹介へとつなげています。

事例7:警視庁犯罪抑止対策本部

普段は都内の振り込め詐欺被害情報などをつぶやいているのですが、1日に数回「本職」と名乗る中の人が個人的なうっかりしたミスやほっこりした日常を()を付けてつぶやいています。その「本職」さんのアンケート機能を用いたツイートはこちら。人間っぽさを出すアンケート付きツイートの事例です。

まとめ

Twitterのアンケート機能は、様々な使い方ができます。普通のツイートでは他のツイートに埋もれやすくなってしまうことはよくTwitter運用者の悩みとしてあると思います。アンケートツイートはそういった他ツイートやアカウントとの差別化、ユーザーやフォロワーとの関係性づくり、そして簡易的なマーケティング・リサーチと、活用のしがいがある機能といえます。

ただ、使いすぎるとマンネリ化し、ユーザーの回答数が減ることも考えられますので、適度に使うようにしましょう。

情報提供元:Gaiax
記事名:「ユーザーと気軽にコミュニケーションがとれる!Twitterのアンケート機能とは?