Instagramが「いいね!」数の公開中止を検討やFacebookの新機能追加など
4月もマーケターが見逃せないSNSニュースが盛りだくさんです!
- ■目次
- 全般
- YouTube
1.全般
【生活者調査】インフルエンサーの「知名度や投稿内容」より「投稿姿勢」を重視
UUUM(ウーム)社が、電通と共同で実施した「生活者のインフルエンサー受容性調査」を発表しました。
この調査は生活者を「一般層」「SNS影響層」「インフルエンサー影響層」に分類しどのような影響を受けているかをまとめたもの。
インフルエンサーの知名度や投稿内容よりも、投稿姿勢によって信望性(個人的な好感、親しみ)が左右されているとしています。
ユーザーがインフルエンサーを信用する基準として投稿している姿勢(それは本音なのか)を見ている一方、インフルエンサーの投稿を見てそのまま購入するユーザーは少ない結果となっています。
企業がインフルエンサーを活用する際は、投稿内容を企業側で作成するのではなく、自社商品を好きで発信してくれる人を選定し本音で投稿してもらうことが重要です。
またインフルエンサーを活用したマーケティングは注意深く検討する層に対して衝動買いを必ずしも促すわけではない点に注目です。インフルエンサーは信頼性が高いマスメディアに露出すると購買行動により影響を与えられることも念頭に入れておきましょう。
参考:
https://www.uuum.co.jp/2019/04/15/33670
https://webtan.impress.co.jp/n/2019/04/19/32462
2.Facebook
ニュースフィードとストーリーズを統合する新しいUIをテスト中
4月15日(現地時間)、専門家のJane Manchun Wong氏がニュースフィードとストーリーズの統合する新しい仕様に関して、ツイートで報告しました。
フィードに両者が統合されているほか、上下方向のスクロールに代わって左右方向のスワイプへと操作が大幅に変更されているようです。
今回のテストがリリースされるとFacebookのUIが大きく変わります。具体的にはフィード投稿とストーリーズの統合及び左右のスクロールへ変更になります。
昨今コンテンツの量が増加し、ユーザーの情報の取捨選択する速度が早まっていることもあり、FacebookはUIの変更を検討していると考えられます。
Facebookは文字数制限がなく動画や画像も添えられるため、深い情報を届けられることがメリットでした。もしストーリーズが統合されると、Instagramのように文章は比較的短く端的に伝わりやすいコンテンツの流通量がFacebookでも増えると考えられます。
参考:
https://japan.cnet.com/article/35135785/
https://twitter.com/wongmjane/status/1117749628340826112
趣味関心を軸にした友達発見機能を新しく追加か
FacebookはF8ディベート・カンファレンスで「新しい友だちを見つけよう」(Meet New Friends)というポリシーを発表しました。
ユーザーは「新しい友だち」から友だちを探したいコミュニティーを選ぶことができます。現在選択できるコミュニティは、「同窓生」「同僚」「地域」ですが、将来はこれに「グループ」が加えられる予定です。
2017年、Facebookは「世界とつながる」というミッションを「つながりを親密にする」に変更しています。今回の機能追加によって、コミュニティの中に属する人同士の繋がりが加速するといえます。
今までは友人や親族といったより身近な人との交流がメインでしたが、今回の機能導入によって同じ趣味や関心ごとを持っている人とも友達になることができ、コミュニティ内でやりとりを行うことが増えてくると考えられます。
そうなると、企業と一般ユーザーの関係や事業モデル自体が大きく変わる可能性もあります。そのため企業にとってどのような影響があるか今後の動きには注意が必要です。
参考:
https://jp.techcrunch.com/2019/05/03/2019-04-30-facebook-meet-new-friends/
3.Twitter
1日にフォローできる人数上限を1,000人から400人に
4月8日(現地時間)、Twitter社は1アカウントが1日当たりにフォローできる人数を、従来の1,000人から400人に減らすと発表しました。
スパムに使うためのアカウントのフォロワー数を水増しする目的で多数のユーザーをフォローし、すぐにフォロー解除するという行為を規制することが目的です。
これまで個人でも企業でも、アカウントのフォロワーを増やす戦略として、フォローバックを期待して大量にフォローを仕掛ける施策が少なからず行われていました。
今回の仕様変更では、フォロー数に制限が掛かり闇雲に数を増やせなくなりました。これはプラットフォームが「コミュニケーションの健全化」を図っていると見受けられます。
企業は安易なテクニックに頼るのではなく、発信するコンテンツの改善、拡充および効果的な広告運用に注力するべきだと言えるでしょう。
参考:
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/09/news062.html
今後関心のある話題ごとにフォローが可能になる?
4月16日(現地時間)にジャック・ドーシーCEOが登壇した講演会「TED 2019」の内容が報じられました。
米メディアによると、Twitter社はプラットフォームとしての健全性を保っていくための根本的な変化として、各アカウントのフォローから、関心のあるトピックのフォローができるようになる機能を検討しているようです。
現段階では、トピックがどのように設定されるのかは分かりません。ただ今回の機能が導入されると、ユーザーはInstagramのハッシュタグ登録のように、興味のあるトピックをフォローして情報を取得するケースが増えると考えられます。
そのため企業としては、発信の軸が明確に定まっているほど、トピックとして取り上げられやすいでしょう。
自社がどんなトピックに乗るために、どのようなコンテンツを日々発信するべきなのか、ユーザーの話題にどのように上げられるのかを設計する必要性が一層高まるといえます。
参考:
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/18/news088.html
4.Instagram
「いいね!」数の公開中止を検討
Instagramの広報担当者は、TechCrunchの取材に対して、新しいUIをテストしているのを認めました。
Instagramは、「ユーザーが単に投稿の「いいね!」数に注目するのではなく、フォローしている相手のコンテンツそのものに注意を払うよう期待している」と述べています。
今まで「いいね」の数は投稿を評価する材料として広く使われていましたが、今回の機能導入によって大きく変わる可能性があります。例えば「友人が『いいね!』しているから私もしておこう」と釣られて押す人が無くなるといえます。
そのためユーザーは他者評価に左右されなくなり、コンテンツに対して純粋に良いと思う投稿を「いいね!」するようになります。
また「いいね!」数の少なさを気にして投稿を削除するユーザーも居なくなりそうです。 まだ国内では実装されておらず、5月現在、公式なテストがカナダで開始されています。
参考:
https://jp.techcrunch.com/2019/04/20/2019-04-18-instagram-no-like-counter/
動画投稿に早送りや巻き戻し機能を追加する機能をテスト
Instagramがフィード投稿された動画に早送りや巻き戻しができるシークバーの追加をテストしていることが発見されたと報じられてました。
Instagramの通常フィードでの動画投稿にてシークバーが確認されたのは今回が初めてのようです。
すでに関連アプリであるIGTVには実装されている機能になります。
そもそもInstagramのフィード上には60秒以内の動画を上げることができます。ただ、これまでは最初から見る以外に再生方法がありませんでした。
この機能が導入されれば、ユーザーは見たい場面をすぐに見たり、繰り返し見たりすることが容易になるので、より利便性が高まります。
現在、動画を活用したプロモーションが増えてきており、それはInstagram上でも同様です。今後5Gの出現により動画の活用はますます増えてくると考えられるため、プラットフォーム側も動画の活用を後押しする姿勢が見受けられます。
参考:
https://japanese.engadget.com/2019/03/31/instagram/
ストーリーのカメラの刷新、画像不要の「Create Mode」などの新機能
4月30日(現地時間)、米Facebook傘下のInstagramがFacebookの開発者会議「F8 2019」で幾つかの新機能を発表しました。
「ストーリー」(Stories)のカメラのデザインについては、シャッターボタンの上で「LIVE」「CAMERA」「CREATE」の3つを選べるようになり、シャッターボタンの左右には撮影後に選択・追加できる効果が円周状に並ぶようになります。
新デザインで追加された「CREATE」という機能では、タップすると画像も動画もないただのテキストやアンケート、クイズを作ってストーリーを投稿できます。
今までは、何かしらの素材を用いて作成する必要がありました。この機能が導入されると「アンケートだけ」や「クイズだけ」のような画像素材が無くても投稿できるようになるので、投稿のハードルが低くなるといえます。
参考:
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/01/news028.html
ショッピング機能「Checkout」でインフルエンサーによる直売も可能に
Instagramで、クリエイターが商品にタグを付けることで、投稿やストーリーを見た人に直接販売することができるようになります。
今のところこの機能は、Instagramが米国内で試行している新たな「Checkout」のベータプログラムに参加しているビジネスアカウントによってタグ付けされた商品でのみ有効のようです。
今までのショッピング機能では企業アカウントのみ条件を満たすことで利用できる機能でしたが、今回のアップデートにより、インフルエンサー個人のアカウントでも利用できるようになります。
この機能を導入は「この服どこのですか?」や「いくらで買えますか?」などといった一般ユーザーからのインフルエンサーへの質問を軽減させる背景があるとしています。
ファッションやコスメ企業など、すでにショッピング機能を活用している企業にとっては、合わせてインフルエンサー活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
5.YouTube
インフルエンサーの紹介する商品についての調査
専門家のジャスティン・ブリッグス氏は今回の10万の動画コンテンツ及び7.5万のチャンネル数を調査したとしており、調査内容には一定の信頼ができる結果となっています。
5つの要素は「再生回数と視聴時間」「キーワード」「タイトル・説明文」「タグ」「動画の長さ」で、3つのポイントは「動画公開からの経過日数と順位」「チャンネル」「動画の埋め込み・リンク」となっています。
そもそもYouTubeには検索表示ついてアルゴリズムが働いていて、検索ランキングやおすすめ動画に大きな影響を与えています。
大きく分けて5つの要素がありますが、その中でも「タイトルを短くする」や「説明文は多くのワードを入れる」、「キーワードタグを多く入れる」など、企業側でコントロールでき、とりわけすぐに試すことができます。
検索結果やおすすめ動画に上がりやすく、自社ブランドの認知度向上に貢献する可能性が高まるため、YouTubeを活用している企業は参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考:
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/04/08/32290
情報提供元:Gaiax
記事名:「4月の主要SNSニュースまとめ!Instagramが「いいね!」数の公開中止を検討?」