
今年の10月から、視聴者や政府が長年求め続けてきたNHK受信料の値下げがついにスタートします。その際、受信料の値下げだけでなく口座振替やクレジットカード払いによる割引がなくなり、コンビニなどで支払う場合と同じになります。NHK受信料値下げのタイミングで料金が一本化されるのはなぜでしょう。
NHK受信料は支払方法により100円の差
現在のNHK受信料は、NHKから届く「払込取扱票」を利用して支払う「継続振込」と、銀行など金融機関の口座から毎月引き落とされる「口座振替」、クレジットカードに毎月請求が届く「クレジットカード継続払い」では金額が異なります。
NHK受信料の基本となる「2ヶ月払」の場合、地上契約では継続振込が月額1275円なのに対し口座振替・クレジットカード継続払いでは1225円。衛星契約では継続振込が月額2220円、口座振替・クレジットカード継続払いが2170円で、それぞれ支払い1回あたり100円の差があります。
実は、口座振替に対する割引はNHK以外に電力会社が行っており、発電・送電の両方を行う大手電力会社グループの場合、北海道電力・東北電力・沖縄電力を除き口座振替の方が55円割安です。また、ガス会社では東京ガスが同様に55円の口座振替割引があります。
電力・ガス会社が口座振替で割引を行うのは、支払う際の決済手数料が割安なことが理由です。金融機関の口座振替手数料は現在自由化されているため、金融機関と事業者との契約により異なるものの、基本的には振替1件あたり○○円といった形式です。
NHK受信料の支払方法による差を解消
一方、クレジットカードやQRコード決済などの場合は利用金額あたり○%のように計算します。そのため、利用金額が大きい場合は口座振替の方が手数料が割安になるのです。こうした理由から、口座振替割引を実施する電力・ガス会社にクレジットカード決済に割引はありません。
NHKの場合、口座振替に対する割引を行う理由は電力やガス会社と異なります。そもそもは集金人が個別訪問によりNHK受信料を集める場合と比べて、口座振替の方がコストが安いことから導入されました。また、1回あたり2000~5000円程度の決済ではクレジットカードの決済手数料も割安なため、クレジットカード継続払いも割引対象です。
しかし、NHKは2023年10月以降実施する値下げ後のNHK受信料では、継続振込と口座振替・クレジットカード継続払いの料金を一本化して、地上契約が月額1100円、衛星契約が1950円となります。その理由について、NHK経営計画では「支払方法の多様化を踏まえた」と説明しています。
実際、クレジットカードでNHK受信料を支払う場合は割引があるのに対し、PayPayやLINEPayなどのQRコード払いには割引がありません。さらに、継続払いも含めてNHK受信料1回あたりに支払う手数料は支払い方法で大差ないとも考えられるため、新しい料金体制の方が公平感があるといえるでしょう。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「NHK受信料の値下げで支払方法の料金差を一本化」