
そもそもNHKの番組を見ないなどの理由で、NHKと受信契約を結びたくないという人も少なくありません。ところが、NHK受信契約を結ばずにいると、NHK訪問員は定期的に訪ねてくるだけでなく、引っ越し先にもすぐ現れます。じつはこの現象、NHKが引越し先の住所を調べてやって来ているわけではなく、もっとローテクな理由があるのです。
NHK訪問員は未契約者リストを持たない
NHK受信契約を結んでいない、あるいはNHK受信料を支払っていない家庭を回り、契約の取り付けや集金を行う業務を、NHKでは「放送受信料の契約・収納業務」と呼んでいます。現在こうした業務はNHKが直接雇用したスタッフが行うことは少なく、外部へ業務委託されています。
かつてNHK受信料には口座振替や銀行振込といった仕組みがなく、NHK職員が1軒ずつ訪ねて集金していました。しかし、現在では多くの人が口座振替やクレジットカードを利用しており、2か月に一度直接支払う「継続払い」の人も銀行やコンビニなどから振り込むようになっています。
NHK訪問員と呼ばれる契約・収納業務スタッフも、受信料の集金より受信契約の取り付けの方がメイン業務です。そして、NHK受信契約を結んでいない人を探し出すのに利用しているのが「ナビタン」とも呼ばれる小型端末です。
じつはNHK側は、NHK受信契約の未契約者リストを持っているわけではありません。住民票などの公的情報をもとに未契約者リストを作るためには、法律上で住民票の閲覧が認められている必要があります。しかし、住民票に関する法律である住民基本台帳法には、NHKがそのようなことを行える規定はありません。
NHK訪問員は掲載ない住所をしらみ潰し
このため、NHK訪問員はNHK自身がもつ受信契約者リストを元に、そこに「掲載されていない」世帯をしらみ潰しにあたり、NHK受信契約を結ばせているのです。NHK訪問員が携帯するナビタンには、このNHK受信者契約リストが保存されていて、毎週1回最新情報がNHKから送られてきます。
引越しをするとすぐNHK訪問員が訪ねてくるのは、その住所がナビタンの受信契約リストに掲載されていないため。テレビを持たないなどの理由で、そもそもNHK受信契約を結ぶ必要がない家庭にも、定期的にNHK訪問員がやって来るのも同じ理由からです。
一方、NHKと受信契約を結びながらNHKへ転居届を出さずに受信料未払いとなった場合は、NHKは別の手段を取ることも可能。それは、NHKが転居前の住所がある自治体へ住民票の「除票」を請求。そこから転居先を突き止めるという方法です。
この場合、NHKは受信契約を結ぶ人に対し、未払い受信料という民法上の債権を持つ形。NHKは除票を含む住民票を第三者が閲覧できる正当な理由の1つ「債権回収」という目的があるため、自治体は住民票の閲覧をNHKに認めるのでした。
【関連リンク】
チョコボール銀のエンゼルの確率と見分け方とは
セブンイレブン700円くじ引き抽選確率を上げる方法
NHKのBSメッセージ消去が地上契約のみでバレることない裏ワザ
チョコボールおもちゃの缶詰の当たりの見分け方
透視撮影が赤外線フィルターで可能になる理由
情報提供元:ラジオライフ
記事名:「NHK訪問員が引越してすぐやって来る驚きの理由」