NHK受信契約をとりつけるNHK訪問員は、ひたすら未契約世帯を巡っていくという泥臭い活動がベースになっています。NHK訪問員の多くはNHKから委託を受けた会社のスタッフ。そんなNHK訪問員が足で契約数を稼いでいるのです。NHK訪問員は受信契約1件あたりどれくらいの報酬をもらえるのでしょうか。

NHK訪問員は2023年秋に廃止される予定

NHKの契約・収納業務は、現在NHK職員が行うことはほぼなく、NHKと委託契約を結んだNHK訪問員と呼ばれるスタッフが担当。さらに、そのNHK訪問員のほとんとは民間企業への委託により行われています。なお、NHK訪問員は2023年秋には廃止される予定です。

NHKは契約・収納業務の委託について、契約1件あたりいくらのコストを支払っているのでしょう。じつは、総務省が2020年に行ったNHKに関する審議会の資料に、訪問による契約数とそのためのコストが記載。そこからNHK受信契約1件あたりのコストが推計できるのです。

NHK資料によると、前年度にNHKが訪問巡回活動で獲得した契約数は219万件でした。一方で、契約・収納業務にかけた訪問要員に関わる経費は305億円でした。

NHK訪問員の廃止にいたる獲得コスト

ただし、この契約数219万件という数字は、住所変更や衛星契約への変更、支払再開なども含んだもの。純粋な新規契約数とはいえませんが、1件あたりかかったコストを単純計算すると、約1万4000円となります。

2023年4月現在のNHK受信料は、口座振替・クレジットカードで12か月前払いで、地上契約が年1万3650円、衛星契約が2万4185円です。NHK訪問員の受信契約1件の獲得コストは、地上契約1年分とほぼ同じ額ということになります。

こうした受信契約の獲得コストと、訪問員のクレームやトラブルの発生などを考慮したうえで、NHKは「訪問によらない営業」を中心にする、NHK訪問員の廃止方針を決定したわけです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「廃止となるNHK訪問員の契約1件あたりの報酬は?