警視庁地域部は市民に最も身近な部署で、交番・駐在所勤務、地域のパトロールや110番通報の受付などの通信指令を運用管理します。警視庁地域部はいわゆる、交番のお巡りさんがいる部署です。警視庁地域部には、職務質問のプロといわれる自動車警ら隊も所属しています。詳しく見ていきましょう。

巡回連絡とは住民の情報を集める作業

交番勤務は警察活動の基本で、警察学校を卒業するとほとんど全員が経験します。交番は一般的に3交代制で2人以上の勤務が原則です。そんな交番勤務の主な仕事は「一般警ら活動(パトロール)」と「巡回連絡」になります。

巡回連絡とは、担当地域内の各世帯や会社などを戸別に訪問して、住民の情報を集める作業。このような一般市民と直接触れ合う機会の多い交番の勤務は、日本の警察活動の基本といえます。

交番は、市街地の各所に設けられた警察官の詰め所のことで、警視庁地域部では824の交番を設置。また、同じ警察官の詰め所でも「駐在所」という名称も存在します。

自動車警ら隊も警視庁地域部に所属

駐在所は警察官が住む官舎を兼ねているところが交番との大きな違い。警視庁地域部は257の駐在所を設置。駐在所員である警察官とその家族が住む官舎を兼ねています。

そして、交番・駐在所のお巡りさんがパトロール中に声をかける「職務質問」は、警察官の重要な仕事のひとつです。そんな職務質問のプロといえる「自動車警ら隊(自ら隊)」も地域部に所属しています。

自ら隊は、警察署の管轄区域を超えた全域をパトロールする部署。自ら隊による職務質問は、犯罪抑止や被疑者の検挙に大きな効果を上げています。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「警視庁地域部に交番やパトカーのお巡りさん所属