
NHKは、2024年3月末にBS放送のチャンネル数を削減することをすでに発表済み。その空きチャンネルについては新しい放送局に再割り当てされる方針です。BS放送のチャンネルにはまだ空きチャンネルがあり、すぐ再割り当てをする必要はないのですが、NHKが利用しているチャンネルは放送局にとってじつは魅力的なのでした。
NHKのBSチャンネル削減は2024年3月末
総務省は、NHKが2024年3月末に削減するBSデジタル放送の空きチャンネルについて、4K放送を行う事業者へ再割り当てを行う方針を発表。放送局の認定受け付けは2023年5月31日までで、同年の夏頃に総務省が事業者認定を行う予定です。
現在、日本のBSデジタル放送には24チャンネル分の周波数が割り当てられていますが、15チャンネルしか使用されておらず、9チャンネルは空きチャンネルです。また、1チャンネルを最大4放送局まで使用可能。そのため、NHKのBSチャンネル削減後、すぐにその空き分を別の放送局が使用しなくてもよい状況です。
そうしたなかで、NHKが削減するBSチャンネルが注目されるのは、そのチャンネルが特別だからです。BSデジタル放送が開始した当時、使用チャンネルはBS-1ch~BS-15chのうち奇数チャンネルに限られていました。
NHKのBS削減で空いたチャンネル利用
奇数チャンネルに限られていたのは、隣接するチャンネルを割り当ててしまうと、混信の影響で受信効率が下がるため。その後にBSデジタルのチャンネル数はBS-24chまで拡大したものの、割り当ては奇数チャンネル限定のままでした。
その後、パラボラアンテナが送信する電波の偏波面を変えることで、隣接チャンネルを使用しても受信効率が落ちにくい技術が開発されたことで、2018年12月からは偶数チャンネルの割り当てを開始。現在は、従来の12チャンネルが使用していた右旋波とは逆の、左旋波を利用した3チャンネルが放送を行っています。
こうした経緯でBSデジタル放送のチャンネル数が拡張されてきたため、古いアンテナでは拡張されたチャンネルが視聴できないケースが発生します。例えば、BS放送がアナログだった時代のアンテナはBS-1ch~15chの奇数チャンネルのみ視聴可能で、BS-16ch~24chや偶数チャンネルには未対応です。
NHKが2024年3月末に削減するチャンネルについては、BS1かBSプレミアムのどちらになるか発表されていません。BS1はBS-15ch、BSプレミアムはBS-3chを使用しているため、空いたチャンネルを新たな放送局が利用できれば古いアンテナでも視聴可能となるのです。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「NHKのBS削減で空きチャンネルが注目される理由」