アルインコ初のデジタル受信機「DJ-X100」はテンキーモデルですが、数字ボタンには全く別の機能が作動する割当てはありません。主要な操作は右端のボタンから行うシンプルな構造です。デジタル受信機で重要な受信モードの設定はMODEボタンから入り、デジタル・アナログ・データの3つのモードを階層化した方式です。

DJ-X100のデジタルモードの略号表示

DJ-X100のキーボードは凸凹の無いメンブレンタイプを採用。指先が滑るように動かせます。受信モードの設定はMODEボタンから入り、メインダイヤルでの選択とSETボタンの決定で進める設計です。

DJ-X100のアナログモードは、狭帯域のN(ナロー)を含めて4種類。FMラジオ放送用のWFMモードは、76.0~108.0MHzで自動設定されます。FM/NFMモードでは正逆のトーンスケルチやDCS、空線信号キャンセラーの設定が可能です。

DJ-X100のデジタルモードで特徴的なのはDCRやNXDNではなく、電波産業会の定める標準規格番号の略号を用いているところ。「T98」はデジタル簡易無線で、「T102/B54」は放送業務連絡波など。DMRを含めて業務無線の対応モードは3種類です。

DJ-X100はデータモードを初搭載した

DJ-X100のデジタルモードでは白色化コード(ホワイトニングコード=WC)、ユーザーコード(UC)、秘話コードなどが入力できます。ホワイトニングコードを設定できるのはDJ-X100最大のポイントです。

DJ-X100のデータモードはアナログデータ通信の内容を解析して、文字情報や位置情報をディスプレイに表示します。DJ-X100に初めて搭載された機能です。

MODEボタンの長押しや周波数の入力で、DJ-X100はFMラジオモードへ(AM波は非搭載)。スキャン&サーチをしながら、FM波のラジオ放送を聞くことが可能で、無線通信が入感した時の音量低減をOFF/20%/40%/60%/消音から選択できます。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「DJ-X100にデジタル・アナログほか3つの受信モード