4000万件以上の受信契約を抱えるNHKは、当然ですが契約管理用のITシステムを管理・運用しています。NHKは、受信契約管理用のITシステムについて詳しい内容は明らかにしていませんが、NHK関連会社が発表する資料やNHKが発行する書籍をたどっていくと、意外なシステム名が付けられていることがわかりました。

NHK受信契約の管理システム名はEGGS

NHKは、受信契約に関する情報を管理するための営業システムを運営しており、受信契約状況や受信料支払いの有無などさまざまな情報をデータベースとして蓄積しています。じつは、BSメッセージ解除の依頼履歴や解除信号送出情報についても、このデータベースに蓄積される仕組みです。

NHK受信契約に関する業務の多くは、関連会社であるNHK営業サービスに委託されており、同社の2019年事業報告書からこの営業システムには「EGGS」という名称が付けられていることがわかりました。EGGSが意味するものは不明ですが、かつてのNHKロゴを連想させる名称であることは間違いありません。

現在の「N」「H」「K」の3文字を斜めして並べたNHKロゴは、2020年3月30日から採用されています。当時のNHK発表によると、NHKプラスが同年4月1日に本サービス開始されるのに合わせ、テレビ以外で番組を視聴する際にわかりやすいようシンプルで見やすく変更したとのことです。

NHKのシステム名は旧ロゴと関連あり?

一方、ひとつ前のNHKロゴは卵型のなかに「N」「H」「K」をそれぞれ入れて並べたもので、放送開始70周年を記念し1995年3月22日に導入されました。なお、3月22日はNHKの前身にあたる東京放送協会が1925年同日に東京市芝区(現東京都港区)で日本初のラジオ放送を開始したことにちなみ、NHKが放送記念日に指定しています。

そこで、過去のNHK年鑑をさかのぼって確認したところ、EGGSが全国配備を完了したのが2002年12月とのこと(NHK年鑑2004)。NHK年鑑にEGGSの名称とロゴとの関係は明記されていませんが、卵型ロゴをNHKが使用していた時期にEGGSが導入されたことがわかります。

なお、EGGSに関しては2022年3月22日付けで落札者が公示された「EGGSシステム請求収納未収処理及びデータベース等の検証対応1式」という入札情報が、JETROが運営するWebサイト「政府公共調達データベース」で確認できるため、現在もシステム名称として利用されている模様です。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「NHK受信契約の管理システムの意外な名前とは?