運転免許の自主返納で特典を受ける手続きと内容

65歳を超えて、運転免許証を返納しようか…と考えている人は多いでしょう。そこで、知っておきたいのが、運転免許証の自主返納者に向けて実施されている支援・特典の数々です。交通機関の割引だけでなく、飲食店でドリンクが無料になったり、自転車の無料貸し出しなども行われています。詳しく見ていきましょう。

運転免許自主返納特典を受ける手続き

これら運転免許証の自主返納者に向けての支援・特典を受けるには、運転免許証の返納後に「運転経歴証明書」の発行が必要（手数料1,100円前後）。これを掲示すれば、現年齢に応じた特典が受けられます。

支援の手厚さは都道府県によって差がありますが、納得できる内容なら、免許の有効期間に余裕があるうちに返納し、支援・特典をたっぷり享受するのも手でしょう。

なお、2019年12月1日からは失効した免許証でも失効後5年以内であれば運転経歴証明書の交付が受けられるため、各種支援・特典が使えるようになっています。

例えば、佐賀県は運転免許の自主返納で「いつでもタクシー運賃が2割引になる」のです。多くの県では1割引にとどまっていますが、佐賀県では42のタクシー会社で2割引になります。

奈良県三宅町の場合は、運転免許の自主返納で「24,000円分のタクシー補助券を交付」。500円×48枚綴りのタクシー利用補助券がもらえます。近くの病院や買い物に行くのに便利です。

このほか、東京都は自主返納で「帝国ホテルのラウンジ・レストランが10％オフ」。帝国ホテルや浅草ビューホテルなどの、レストラン＆バーラウンジが10％引きになります。

東京都は自主返納で「定期預金の金利が0.05％アップする」という特典もアリ。金利を優遇した、免許返納者専用定期預金を利用可能です。巣鴨信用金庫、城南信用金庫などで実施しています。

東京都のその他の特典には「タクシー乗車料金10％引き」「交通ICカード2,500円分を配布（府中市・先着順）」「ピザーラはサイドオーダーが1品無料でもられる」など、様々用意されているのです。

このほかの自主返納の特典は「メガネドラックでメガネが10％引きになる」「ビックカメラで補聴器が10％引き」「セコム加入料金1,000円引き」などです。