
電波は周波数によって電波の届き方に特徴が出ます。周波数が高くなるほど、直進性が強くなるのです。つまり、ビルや山があると妨害されて回り込まず、先へと飛んで行かなくなります。VHF帯とUHF帯の電波は、その特性が現れ始めるバンド。電波を発射するアンテナから、見える範囲に飛んで行くのです。これを「見通し距離」といいます。
周囲が開けたより高い場所で受信する
具体的には、受信機を持った自分がいる場所から、目で見える範囲の送信所から発射された電波をキャッチできるということ。なので、周囲が開けたより高い場所で受信するのが効果的です。
家の1階よりも2階、マンションであれば屋上など、少しでも高い場所に移動します。これは電波を出す送信側も同様です。テレビは関東平野一帯に電波を届けるため、東京スカイツリーから電波を出しています。
おもしろ無線の送信所も、ビルの屋上や付近の山や丘の上にアンテナを立てて、高さを稼いで送信範囲を広げているのです。高い場所から飛んで来る電波は、自分には見えなくても受信できる可能性が高くなります。
開口部である窓に近づいて受信する
そしてもう一つ、電波は金属性の遮蔽物があると、突き抜けることが難しくなり、何とか抜け出た電波も力が弱くなってしまいます。電力が弱まるとノイズが多くなり、クリアに受信でません。
木造家屋であれば、影響は少ないのですが、鉄筋コンクリートのマンションでは影響が出ます。そこで、マンションは室内の壁ぎわで受信するのではなく、開口部である窓に近づいて受信するのです。
ガラスは電気を通しにくいので電波は透過します。窓は開けなくても大丈夫です。これだけで電波の入り方が良くなって、より多くのおもしろ無線を聞けるようになります。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「ラジオを窓ぎわで聞くとき窓は開ける?閉める?」