
おもしろ無線の電波をキャッチする機器が「受信機」です。受信機は英語では「レシーバ」となり、アメリカでは「スキャナー」とも呼ばれています。受信機と同様に周波数を合わせ、電波を受信して音声を出す機器にラジオがあります。ラジオの受信範囲はAM波が531~1710kHz前後で、FM波は76.0~108.0MHzです。
ハンディ受信機の現行モデルは4機種
これに対して受信機は、100kHzから1300MHz程度と約40倍もの周波数範囲を受信できます。つまり、受信機はラジオの上位モデルといえるでしょう。
この帯域内におもしろ無線が使う周波数帯が点在しており、ラジオで周波数をチューニングするのと同じように、受信機の周波数を合わせると、おもしろ無線の交信音声が聞こえてくる仕組みです。
受信機の主力製品は、手に持って使えるハンディ機になります。乾電池や内蔵バッテリー式のため、あらゆる場所で使えるからです。ハンディ受信機の現行モデルはわずかに4機種なのですが、入門機からデジタル対応の上位機種まで揃っています。
ハンディ受信機で唯一の入門モデル
現在唯一の入門モデルとしてベスト&ロングセラーを続けるハンディ受信機が、アイコムの「IC-R6」。実勢価格は2万円を切る19,800円です。
受信機には自宅で使う固定型があります。ハンディ機に対して固定機と呼ばれ、自宅の屋根などに上げた大きなアンテナに接続して使うモデルです。ハンディ機よりも多くの電波をクリアに受信できます。
受信をサポートする細かな機能も満載で、エキスパート向けの仕様です。また、大型のボディにふさわしい大きなディスプレイは視認性が高く、ボタンも大きいので多機能であっても操作性は良好です。
アイコムの固定機「IC-R8600」はデジタル対応で、受信範囲は10kHz~3GHz。実勢価格は223,000円で気軽に買える金額ではありませんが、相応の機能を搭載し、安定した受信を実現します。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「受信機はハンディ機と固定機で何が違っている?」