宿泊するホテルの設備としてテレビは欠かせない存在。とはいえ、テレビといえば必要になるのがNHK受信料です。放送法では「協会の放送を受信することのできる設備を設置した者」は支払わなくてはならないと定められています。しかも、一般家庭はテレビが何台あってもNHK受信料は1契約分ですが、ホテルの場合は1部屋1契約なのです。

ホテルのNHK受信料は客室数分だけ必要

NHKの受信契約は一般家庭のみならず、会社やホテルなどでもテレビを設置すれば支払う必要があります。そして、一般家庭では何台テレビを所有していても1契約分のNHK受信料で済みますが、会社やホテルの場合、テレビがある1部屋ごとに1契約分のNHK受信料を支払う仕組みです。

一般の会社であれば、テレビが設置される部屋はそれほど多くはないため、この仕組みでもあまり問題にはなりません。しかし、ちょっと事情が異なるのがホテル。じつはホテルのNHK受信料は客室数分だけ必要になるからです。

衛星契約のNHK受信料は月額2220円。例えば、100室あるホテルで全部屋BS放送対応のテレビが設置されている場合、NHK受信料は単純計算で月額22万2000円となります。かつては稼働率などを考慮していた時期もあったようですが、現在のNHKはテレビのある客室数分の受信料を請求する方針です。

ホテルのNHK受信料には2つの割引制度

ホテルのNHK受信料では、大手ホテルチェーン「東横イン」の訴訟が知られています。NHKがホテル全室のテレビのNHK受信料を求めた訴訟で、東横インは19億円ものNHK受信料を追加で支払う結果となりました。

一方、会社やホテルの受信料には「事業所割引」という制度もあります。これは、建物がひとつで複数契約を結ぶ場合、2個目以降のNHK受信料が半額になるという制度です。10件以上のNHK受信契約を一括で支払うと月額300円割引となる「多数一括割引」もあります。

とはいえ、ホテルが支払うNHK受信料を最終的に負担しているのは宿泊者。設備の一部として宿泊料金に上乗せされているはずです。衛星契約のNHK受信料の半額を300円割引すると810円。これを30日で割ると27円。1泊あたり少なくとも約30円のNHK受信料が宿泊費に上乗せされているともいえるわけです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「ホテルの宿泊代にNHK受信料は1泊いくら上乗せ?