「無線局免許」を発行するのは、電波を管理する総務省です。免許を受けた組織は、有資格者と無線設備を合わせて「無線局」になります。無線局は基地局と移動局に分類可能。基地局と移動局の基本的な通信方式のうち「複信式」と「中継式」の違いを見ていきましょう。

通信方式で複信式は高度なシステム

「複信式(2周波複信式)」は、高度なシステムで2つの周波数を同時に使って通話する通信方式。交信時はA波とB波、それぞれの電波が発射され続けるため、電話のように相手がしゃべっている時でも、声をかけられる同時通話が可能です。

基地局側の送信周波数(A波)を受信するのが基本。これは基地局側の電波に移動局側の音声を乗せて送信する無線局があり、両者の音声がA波から聞こえるためです。

移動局側の音声を乗せない無線局では、B波も受信する必要があります。実際の交信は統制が取れており、交互に通話するので、音声の聞こえ方だけでは半複信式との区別が付きにくいでしょう。

通信方式で中継式は交互にしゃべる

ビルが林立する都市部や山間部では、基地局からの電波が直接届かない不感地帯が発生します。これらのエリアには、高層ビルの屋上や山頂などに設置した中継局を介して電波を届けます。これが「中継式(2周波単信式)」の通信方式です。

基地局からのA波(アップリンク)は中継局に入り、中継局はA波の周波数をB波(ダウンリンク)の周波数に自動変換して不感地帯に向けて再送信。移動局も同様の変換を行うので、基地局と移動局が交信できるようになるのです。

交信は「どうぞ」「了解」と交互にしゃべる単信式と同じスタイルで、「山かけ通信」と呼ばれることもあります。受信する際は、高所から発射されて広域に飛んで行くB波を狙います。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「通信方式で複信式と中継式にどんな違いがある?