
どんなにスキャンスピードが速くても、デジタル波の復調能力が抜群であっても、肝心の電波が受信できなければ、その受信機の性能は発揮できません。受信機からおもしろ無線の交信が聞こえてこないことを、「受信機の感度が悪いから」と思ってはいないでしょうか。受信機の性能を活かすのはアンテナなのです。
受信機はアンテナ交換で状態が改善
受信機の受信状態を改善する方法として、アンテナ交換があります。受信機自体が高感度であっても、電波を取り込む入り口となるアンテナがしっかりと機能していないと、せっかくの高感度も活かせません。
受信機は、回路に入ってきた大量の電波を周波数によって正確に選別し、目的周波数の信号だけを音声化する機器です。電波はキャッチしていません。その役割を担っているのは、アンテナなのです。
実際、長い高性能なアンテナに交換することで、受信機に取り込める電波が増えて、受信状態が劇的に好転することがあります。受信機の性能を活かすのはアンテナなのです。
受信機のアンテナ交換の費用対効果
また、イベント会場やショッピングセンターなどの“現場”で受信する際は、短いアンテナに交換することで受信していることを、周囲の人に気づかれないようにする“秘匿受信”も可能になるのです。
ハンディ機のアンテナ接栓に直接取り付ける設計のハンディ用アンテナは、2,000~5,000円程度で購入できます。アンテナ交換は費用対効果に優れているので、チャレンジすべきです。
電波の入り口になるのはアンテナ。高性能なアンテナメーカー品に交換することで、受信状態はグッと良くなるのです。受信機の性能を活かすも殺すもアンテナ次第なのでした。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「受信機の性能を活かすにはアンテナ選びが超重要」