ハンディ受信機を購入すると、付属アンテナが同梱されているのが一般的です。メーカー純正の付属アンテナだけに、受信機の特性にピッタリの高性能と思い込んでいる人も多いでしょう。しかし、付属アンテナの多くがアマチュア無線機用と共用で、性能には限界があるのです。詳しく見ていきましょう。

受信機を買うと付属アンテナが1本同梱

ハンディ受信機を買うと、アンテナが1本同梱されています。これがいわゆる「付属アンテナ」です。メーカー純正品だけあって付属アンテナは、高性能なアンテナと思われがちですが、必ずしもそうではありません。

付属アンテナの多くがアマチュア無線機用と共用で、性能には限界があります。また、商品の箱に収める関係からあまり長くできないという事情もあるのです。

そのため、ハンディ受信機の付属アンテナは20cm程度がほとんど。この全長のアンテナだと、電波の発信源の近くや強力な電波でないと高性能を実感できないのです。

受信機にアンテナメーカーのノウハウ

実際、アイコムのハンディ受信機「IC-R6」の付属アンテナは、アマチュア無線機との共用品で全長は18cm。太めのゴムカバーの中身はスプリング状の素材で構成されていました。

付属アンテナの下側に入っているスプリング状のコイルは、アンテナの全長を電気的に長くするためのもの。全長を短くしながら性能を維持しているのです。

こうしたアンテナ基部にコイルを入れるなどして、技術的に全長を短くしながら性能を維持していくノウハウに長けているのがアンテナメーカー。アンテナメーカーの技術力を活用しない手はありません。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「受信機の付属アンテナを高性能と思うのは間違い