おもしろ無線は、受信機の電源を入れれば、すぐに聞えてくるものではありません。無線局が、何らかの連絡事項があって電波を出した時にしか聞えてこないため、まさに神出鬼没です。大混雑のイベント会場といった現場では、交信は頻繁にありますが、多くの場合、何も聞えてこない時間の方が長いことを覚悟しなければなりません。

おもしろ無線には3つの受信スタイル

受信はその名の通り“受け”の趣味なのです。例えば、消防無線署活系は通常であれば静かですが、それは地域が平穏である証拠。ひとたび事故や火災が発生すると、その瞬間から隊員たちの現場の声が聞こえてきます。

それゆえ、飛んで来た電波は確実にキャッチして、聞き漏らすことのないようにしたいもの。おもしろ無線を確実&効率良く聞くための受信スタイルが「待ち受け・スキャン・サーチ」の3つです。

3つの受信スタイルは受信したい無線局に応じて使い分けることで、より効率的な受信が約束されるのです。3つともすべての受信機に備わった基本的な機能ですから、その用法は確実にマスターしてください。

航空無線は周波数が順次移行していく

交信の最初から最後までを、確実に聞くスタイルが「待ち受け」です。ディスプレイに表示された周波数だけを受信するので、効率は悪いのですが、聞き漏らすことはありません。

例えば、待ち受け受信のために149.85MHzに周波数を合わせるには、受信機のVFOモードで周波数を合わせる方法と、登録している周波数(メモリーチャンネル)を呼び出す方法があります。

エアーバンドと呼ばれる航空無線は、周波数が順次移行していきます。その際に移行先の周波数が告げられるので、特定の航空機を追いかけて受信する際に、待ち受け受信をするのです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「おもしろ無線は何も聞えてこない時間の方が長い