いくら報道されても盗撮犯罪が後を絶ちません。実際、盗撮事犯の検挙件数は増加する一方です。では、そうした盗撮犯罪は実際にどのような手口で行われているのでしょう。最近の盗撮事犯の主な発生場所や犯行に使われた機器などを見ていきましょう。悪質な盗撮手口を知って自衛に役立ててください。
盗撮犯の検挙件数は年々増える一方
2023年7月13日に盗撮行為を全国一律で取り締まる「撮影罪」が施行され、わいせつ画像の撮影のほか、提供や保管についても処罰対象になりました。
しかし、盗撮に対する取り締まりが強化されているにもかかわらず、犯行は後を絶ちません。実際、7月13日の撮影罪の施行後たった2週間で、大阪府警により約18人が電車内やエスカレーターでの盗撮行為で検挙されたといいます。
こうした法整備が進む背景には、悪質な盗撮犯罪の急増があるようです。警察庁によれば、盗撮犯の検挙件数は5年前から3割以上増加。2018年の3,926件から2022年の5,737件と年々、増える一方です。
盗撮犯の8割がスマートフォンで撮影
そして、盗撮犯の8割がスマホによる犯行です。犯行に使われた物は「スマートフォン」が4,534件で79.0%。続いて、「小型(秘匿)カメラ」が821件で14.3%、「カメラ付き携帯電話」が180件で3.1%、「ビデオカメラ」が73件で1.3%です。
盗撮犯の主な発生場所はトイレや更衣室などに加えて、ショッピングモールなどの商業施設です。具体的には、トイレ・浴場・更衣室などが1,807件で31.5%を占めています。
続いて、ショッピングモールなど商業施設が1,208件で21.1%です。駅構内の階段・エスカレーターは1,121件で19.5%。そして、電車内が306件で5.3%となっています。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「年々増加している盗撮犯の手口…その傾向と対策」