航空機は航空法に従い、決められたルートを飛んでいます。そうなると交通整理の必要が出てきて、それを担っているのが航空管制官(以下、管制官)です。管制官は航空無線(エアーバンド)を使って、パイロットへ飛行に関する指示を細かく出していきます。この指示を管制といい、パイロットは絶対に従わなくてはなりません。

エアーバンドの受信モードはAMモード

航空機の安全運航を支えているエアーバンドは、とても重要な連絡手段。エアーバンドは、その目的や管制を行う場所によって多数の周波数を使用しています。

大きな空港では、数十もの周波数を使い分けているところもあるのです。たくさんの周波数が使われ、さらに周波数が移り変わっていく、他のおもしろ無線とは異なるシステムが、エアーバンド受信を難しいイメージにしているのでしょう。

また、エアーバンドの受信モードは、弱い電波に強い電波がかぶってきてもかき消されないAMモード。明瞭なFMモードとは異なる独特の音質もエアーバンドの異質感につながっているのかもしれません。

エアーバンドの英語は英会話ではない

これに加えて、エアーバンドは交信に英語を使用しているという点も難しさを倍増させます。確かにエアーバンドは英語で交信しますが、英会話ではありません。

英語で表現されるいくつかの定型句を覚えてしまえば、聞くだけなら何とかなるもの。アクシデントが発生した場合は、聞き取れないこともありますが、危機的な状態になれば日本語を使って交信します。

最初は聞き流すだけでもいいので、まずはチャレンジしてみましょう。エアーバンドの仕組みを理解して、耳が慣れてくれば交信内容が聞き取れるようになってきます。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「エアーバンド受信が難しいイメージとされる原因