2023年7月、走行中の軽トラの下部に取り付けた小型カメラで通学中の女子高生らのスカート内を盗撮したとして、京都府警は運送業の男(44歳)を府の迷惑防止条例違反などの容疑で逮捕したと発表しました。そこで、実際に軽トラを使ってその手口を検証。盗撮被害に遭わないための注意点を確認しました。

スカートの盗撮に軽トラ小型カメラ

報道によると、男は京都府内で所有する軽トラのバンパーや側面に小型カメラを上向きに取り付け、側道を歩く制服姿の女子高生らの横を低速で走行、スカート内を盗撮していたといいます。

登下校の時間に合わせて通学路を何度も行き来しており、押収された軽トラには4台のカメラが設置されていたとか。男の盗撮歴は10年以上とみられ、自宅からは30台以上のHDDが見つかりました。

ドライブレコーダーやバックカメラの搭載が当たり前となった昨今、やや不自然な場所にカメラが付いていてもそれほど違和感はなく、そんな心理を逆手に取った卑劣な犯行といえるでしょう。

スカートの盗撮には横すれすれを走行

ニュース映像を見る限り、黒い車体に黒いカメラを設置しており、パッと見でカメラを見つけるのは難しそうです。また、使われたのはドラレコのリアカメラと思われます。バンパー下と前輪の泥除けに、上向きに設置されていました。

今回の検証では、ドラレコのバックカメラを流用。バンパー下は高さ30㎝程度で、上向きに取り付けました。ドラレコの映像は非常に鮮明でしたが、スカート内を撮影しようとすると、ターゲットにかなり近づく必要があります。

報道では「低速で走行」とありましたが、スカート内を狙うためにはターゲットの横すれすれを走る必要があるため、実際には通学路の路肩に駐車して横を通る生徒を狙っていたかもしれません。ともかく、不自然に接近するクルマには警戒が必要でしょう。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「軽トラでスカート内を盗撮した運送業者の手口?