エアーバンドは交信に英語を使用している点が最大のハードルです。とはいえ、英語で交信しますが、英会話ではありません。英語で表現されるいくつかの定型句を覚えてしまえば、聞くだけなら何とかなるものです。英語で行われる交信の耳慣らしに、最適なエアーバンド「ATIS」を見ていきましょう。
ATISが東京国際空港では24時間送信
離着陸の多い空港では、ATIS(Automatic Terminal Information Service/アティスまたはエーティーアイエス)と呼ばれる「飛行場情報放送業務」が行われています。ATISは、気象や使用滑走路などの情報を放送のように一方的に連続送信している周波数です。
このATISはエアーバンドの基本ともいえる内容が繰り返し聞けるため、用語を理解するのにちょうどいいもの。通常、1時間か30分ごとに内容が更新され、その都度アルファベット1文字の情報識別符号を付けて区別しています。
東京国際空港ではATISが24時間送信され、平常時は30分ごとに更新していますが、天候が急変すれば随時更新して、最新の情報を提供しているのです。
ATISの内容で滑走路を意味する用語
ATISの内容を、最初からすべて理解する必要はないので、まずは、高さをフィート(単位の表記はft)で表す点と滑走路の向きを2ケタの数字で示していることを覚えましょう。1フィートは30.48cmなので、2,500フィートは762mになります。
滑走路を意味する用語、Runwayに続く数字が使用する滑走路の向きを表しています。この数字は磁北(方位磁石が北を示す方向。地図上の北とは異なる)を0°として、時計回りに角度で表現し、末尾の0を取った2ケタの数字で表します。
なお、数字の末尾に付く「L(レフト)」と「R(ライト)」は平行している滑走路が2本ある場合に、左と右を区別するためのものです。また、方位は航空機の針路でも使用されますが、その際は3ケタの数字で表現されます。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「エアーバンド英語の耳慣らしに最適「ATIS」とは」