2023年1月、浜松市内にある屋内プールで赤外線カメラを使って10代女性を盗撮した疑いで、会社員の男(53歳)が逮捕されました。観覧席で不審な動きをしていた男に水泳教室の男性コーチが気づき、施設の責任者が取り押さえたとのことです。赤外線カメラを悪用したスケスケ撮影を検証してみました。

赤外線カメラをオークションで入手

赤外線は可視光線よりも波長が長く布を透過しやい特徴があります。この原理のため、赤外線を認識できるカメラでスケスケ画像が撮れるといった話が拡大解釈され、欲望が暴走してしまう人がいるようです。

透けるのは事実ですが、カメラの性能(感度)や撮影環境に大きく左右されるため、彼らが望むようなレベルの“成果”を得るのは実際にはほぼ不可能であり、むしろリスクを考えれば割に合わない行為といえます。

そこで、一般的に入手できる赤外線カメラ(改造版)を使って、どの程度透けるのか検証してみました。今回は、某オークションサイトで入手した改造済みデジカメで検証。レンズにはIRフィルターが貼られていました。

赤外線カメラ撮影で文字が読めるか

服の下に雑誌を入れて赤外線カメラ撮影で文字が読めるか検証しました。まずは赤外線を吸収しそうな赤色で撮影。しかし、日の当たる場所では文字が識別できる程度に透けました。密着する服は赤色に気を付けたいところです。

光を吸収しそうなグレーも文字が読める程度には透けています。暗い色であっても赤外線カメラの透け方とは無関係のようです。最も透けそうな白が意外にも健闘。密着した状態でも文字の識別は難しいレベルです。

生地の薄いラッシュガードは赤外線カメラによる撮影で透けるリスク大。ただ、水着の上に羽織れば透過を防止してくれるので、むしろ着用すべきでしょう。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「赤外線カメラを悪用したスケスケ撮影の実態とは