
全国に7社あるJR各社は、その前身である日本国有鉄道、国鉄の無線システムを受け継いでおり、各路線の輸送量に応じた「タイプ」に分かれています。全国のローカル線で使われる列車無線のCタイプの割当て周波数や通信方式などを見ていきましょう。
列車無線のCタイプは410MHz帯に3波
列車無線のCタイプは410MHz帯に3波の割当てがある単信式で「入換波=414.4250MHz」「上り波=414.5500MHz」「下り波=415.2000MHz」と、それぞれに名前が付けられています。
その名の通り、上り列車は上り波、下り列車は下り波、入換え中の列車は入換波を使うのが原則。ただし、JR西日本やJR四国では、列車の上下方向に関係なく路線ごとに3波のうち1波を固定運用しています。
具体的には、JR四国では全路線でCタイプを使用しています。3チャンネルを装備しているCタイプ無線機を使用して、各路線で1波固定で運用しているのです。
列車無線のCタイプは復唱で理解する
このため、列車無線のCタイプは使用波が分からなくても、割当てのある3波の周波数をスキャンすれば、すぐに通話をキャッチできるというわけです。
ただし、Cタイプは単信式であるため、電波が安定した指令側は入感するものの、受信地から遠くにいる列車側の電波はキャッチできないこともあります。
とはいえ、鉄道無線では通話内容を復唱するので、ある程度の把握は可能になります。例えば、車掌の通話は聞こえなくとも指令の復唱で内容が理解できるのです。(文/おだQ司令)
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「列車無線のCタイプは3波の割当てがある単信式」