列車無線のデジタル化がわずかだった2010年頃は、アンテナメーカーから鉄道無線専用アンテナが販売されていました。しかし、JRのデジタル路線が広がったことで、これらの製品はメーカーのカタログから姿を消していったのです。そして、いま注目されているのが351MHz帯デジタル簡易無線登録局の専用アンテナなのでした。
列車無線と周波数が近い専用アンテナ
現在、JR東海は352/336MHz帯のアナログ波を使用しています。この列車無線を狙うアンテナとして注目されているのが、351MHz帯デジタル簡易無線登録局の専用アンテナです。
周波数が近いこともあり期待が持てます。その“期待”を数値化するために、アンテナの効率を示すSWRを測定したところ、アンテナの長さによって興味ある結果が出ました。
第一電波工業の全長20cmの「SRH350D」は、付属アンテナと同等の長さで携行性に優れています。350MHz帯を外れたCタイプの410MHz帯も、SWRは3以下の高感度です。
列車無線の遠距離受信に最適な特性
まさにJRの乗り鉄受信にベストな1本。接栓はSMA型、重さは27gで、エレメント外径は4mmです。形式は1/4λ(351MHz)となります。実勢価格は2,800円です。
同じく第一電波工業の「SRH350DH」は、43cmの全長を活かして、350MHz付近にとても高い感度が出ています。その分、狭帯域になりますが、336MHz帯の移動局側もカバーします。
沿線から離れた列車無線の遠距離受信に最適。接栓はSMA型、重さは39gで、エレメント外径は4~5.5mmです。形式は1/2λ(351MHz)となります。実勢価格は2,900円です。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「JR列車無線にはデジ簡専用アンテナがマッチする」