駐車違反の取り締まりでは一見、警察官とは思えない人が「駐車違反」と書かれた黄色いステッカーをフロントガラスに貼っていく姿を見かけたことがあるはず。しかし、このステッカーのどこにも、その後どうすればよいのかが書かれていません。この駐車違反ステッカーが貼られた場合、どう対処すればよいのでしょうか。
駐車違反ステッカーを貼るのは監視員
「駐車違反」と書かれた黄色いステッカーを自動車のフロントガラスに貼られた場合、「放置駐車違反」として取り締まられたことを示しています。ところが、このステッカーには「速やかに移動してください」と書かれてはいるものの、その後どのように対処すればよいかが示されていません。
じつは、放置駐車違反に関しては2006年4月に新制度が導入され、駐車違反をした自動車を運転していた人ではなく、その自動車の所有者へ「放置違反金」を課すことができるようになりました。つまり、このステッカーはドライバーではなく自動車を所有する人へ警告するためのものなのです。
放置駐車違反車両にステッカーを貼る仕事は、多くは警察官ではなく「駐車監視員」の資格を持つ人が行っており、民間委託業者へ雇用された上で業務を行っています。つまり、現在では駐車違反ステッカーの多くが民間委託により貼られているのです。
駐車違反ステッカーが貼られたあと
駐車違反ステッカーを貼られると後日、公安委員会から自動車の所有者へ放置違反金の納付書が送られてくるので、こちらを所有者として納付すれば手続きは完了。ドライバーの立場では、駐車違反として取り締まられていないため、違反の点数も付きません。
ちなみに、放置違反金の金額は普通車の場合で駐停車禁止違反が1万8000円、駐車禁止違反が1万5000円で、青切符を切られる放置駐車違反の反則金と同額です。放置違反金の制度は、ドライバー側からすればお金さえ払えば違反の点数が付かないありがたいものという見方もできます。
このように、駐車違反ステッカーを貼られたとしても、ドライバーは基本的に何もする必要はありません。駐車違反ステッカーはゴミ箱に破り捨ててもまったく問題ないのでした。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「駐車違反ステッカーは破り捨てても怒られない件」