事件現場などで証拠を採取している鑑識課の仕事は思っている以上に多岐に渡ります。ドラマや映画でおなじみの指紋照合やモンタージュ写真なども鑑識課の仕事。検視官や警察犬も、なんと鑑識課に所属しています。鑑識課の専門係は10以上あるのです。知られざる鑑識課のお仕事を見ていきましょう。

警察犬の管理をするのも鑑識課の仕事

鑑識には、被害者の死因を見極める「検視官」という役職もあります。本来、死亡を判定するのは医師の仕事ですが、医師が死亡診断書を書けるのは、死亡から24時間以内に医師にかかっていた場合に限られるのです。

例えば自宅で亡くなった場合、前日に医者に行っていなければ「変死」扱いとなり、検視が必要になります。そういった場合、検視官が死亡の種類を判定して事件性の有無を確認し、監察医が死因を認定するのです。

鑑識課には他にも、モンタージュ写真を作る「特殊写真係」や指紋の照合をする「指紋照合係」などがあり、専門の機器や薬剤を使って作業を行います。また、鑑識課には警察犬も所属しています。「警察犬係」の主な任務は警察犬の管理と運用です。

警察犬の犬種はシェパードが最も多い

警察犬の主な活動は、現場に残された遺留品の臭いから、その足取りを追ったり、行方不明になった人の臭いを辿り探し当てる「足跡追及活動」、遺留品の臭いと容疑者が一致するかどうかを調べる「臭気選別活動」、一定の地域内から人や物を探す「捜索活動」です。

犬種はシェパードが最も多く、ほかにはドーベルマン、エアデール・テリア、コリー、ボクサー、ラブラドール・レトリバーが日本警察犬協会によって指定されています。

また、普段は民間で飼育される「嘱託犬」があり、その中には柴犬などの小型犬も含まれます。2015年には殺処分寸前で保護されたトイプードルの「アンズ」が茨城県警で採用され、話題となりました。また、警備部所属の警察犬も存在します。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「トイプードルもいる警察犬の所属は鑑識課だった