空き巣で「無締まり」に次いで多い侵入手口が、認知件数の約31%を占める「ガラス破り」です。ガラス破りと一口にいっても「こじ破り・突き破り・叩き破り・焼き破り」などの種類があります。空き巣のガラス破りの手口を見ていくとともに、その有効な対策を見ていきましょう。空き巣対策の補助錠は上部に付けるのが正解なのでした。
日本の空き巣独特のこじ破りの手口
空き巣の侵入手口のガラス破りでオーソドックスなのが「こじ破り」。ドライバー1本だけで大きな音を立てずに実行可能です。通称「2点3角」とも呼ばれ、日本の空き巣独特の手口です。
窓ガラスのクレセント錠部分にドライバーを差し込みこじって、小さな三角形に窓を割ります。そして、開けた穴にドライバーを入れてクレセント錠を外して部屋へ侵入するのです。穴が小さいので、被害者が気づかない場合もあるほどです。
一方、外国人窃盗グループに多いのが「突き破り」「叩き割り」などの荒っぽい手口。その名の通り、ハンマーや石などで力任せに窓を破ります。そして、バーナーで局所を加熱し、水をかけてその急速な温度差で破るのが「焼き破り」です。ガラスの膨張・収縮を利用しています。
空き巣対策には防犯フィルムが有効
ガラス破りに慣れている空き巣は、1分から遅くとも3分以内で突破します。このため、空き巣に窓からの侵入を諦めさせる対策には、窓用防犯フィルムが有効。窓ガラスの耐性を上げ、ガラスが破れないようにします。
しかし、窓用防犯フィルムもピンキリです。厚さでいうと500ミクロン程度が目安。そして、窓ガラスの一部だけではなく、全面に貼りましょう。ちなみに、防犯フィルムの中には、万一窓ガラスが破られた場合には補償してくれるという保険付きの物も。“破られない”というメーカー側の自信が伺えます。
また、窓ガラスの補助錠も空き巣対策には有効です。メインのクレセント錠を開けられても、補助錠があれば侵入までに手間がかかります。その補助錠は窓の上部に設置するのが正解。外からでは手が届きにくく、仮に届いても解錠作業がしづらく時間が稼げるからです。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「空き巣対策で窓に補助錠を取付けるなら上?下?」