駐車違反ステッカーを破り捨てると怒られる？

トイレなどのためにちょっと駐車して、戻ってみたら駐車違反ステッカーが貼られていた…という経験がある人もいるでしょう。そのショックたるや、その場で駐車違反ステッカーをビリビリに破り捨てたくなるほどです。はたして、本当に駐車違反のステッカーを破り捨てたら怒られたりするのでしょうか。

駐車違反ステッカーでナンバー記録

じつは駐車違反ステッカーは、クルマ・バイクの持ち主や違反者が破り捨てるのはまったく問題ありません。実際、駐車違反ステッカーには「運転する時は、交通事故防止のため、この標章を取り除いて下さい」とハッキリ印刷されています。

駐車違反ステッカーは保管したり、どこかへ提出したりという規定は一切ありません。だから、駐車違反ステッカーは破り捨てても問題がないわけです。

ただし、駐車違反ステッカーが貼られたということは、駐車監視員や警察官があなたのクルマを「放置車両」と確認したことを意味しています。ナンバー情報はしっかり記録されているのです。

このあと、警察はナンバーからクルマ・バイクの持ち主を割り出して「放置違反金」の納付書などを郵送。払わない持ち主は、車検の更新ができなかったり、差し押さえ受けることになります。

つまり、駐車違反ステッカーを貼られた時点でアウト。ステッカー自体は「違反を確認しました」というお知らせに過ぎません。たとえ破り捨てたとしても、警察の手続きは粛々と進んでいくのです。

ここで放置違反金を納付すれば、違反キップは切られず、違反点数も付きません。ただし、違反者が警察へ出頭すると通常は違反キップを切られることになります。そうすると必然的に違反点数が付くことになるのです。