エアーバンドの周波数は、航空機の動きに合わせて替わる管制部署ごとに違います。航空機が周波数を切り替えなが空港を離陸する手順は「CLR(クリアランスデリバリー)→GND(グランドコントロール)→TWR(タワー)→DEP(ディパーチャー)」の順。航空管制で重要な部分を担当する「タワー」とは何をするのでしょう。

航空機は管制官の指示に従って飛行

エアーバンド受信のポイントは、航空機の動きです。空港で旅客を乗せて滑走路から飛び立って行き、大空を飛行して目的の空港に着陸。旅客を降ろしてフライトは終了します。

この流れの場面に応じて、周波数を順次変えながら飛んでいるのです。鉄道やバスなどの陸上の乗り物無線は、平常運行であれば無線を使いません。トラブル発生時に連絡するものですが、エアーバンドは航空機の動きが変わるごとに、必ず無線交信をします。

それでは、エアーバンドではどんな場面で周波数を変えるのでしょうか。旅客機などの航空機は、管制官による指示に従って飛行しています。この指示は「管制」と呼ばれ、航空機がどの位置(地上と上空)にいて、どんな動きをしているのかによって担当する部署が変わってきます。

重要な部分を担当する管制席がタワー

この部署は「管制席」と呼ばれ、管制席ごとにエアーバンドの周波数が割当てられているのです。管制の流れと役割は、航空機の動きをイメージすればすぐにマスターできます。

空港で航空機を見ている者にとって、最もダイナミックな動きは離着陸の瞬間。と同時に、パイロットにとっては緊張の瞬間でもあります。航空機の事故は離着陸の際に発生しやすいからです。

航空機の運航にとって、最も重要な部分を担当する管制席が「タワーコントロール」。「タワー」と呼ばれ、略号はTWRです。日本語では「飛行場管制席」になります。管制塔を意味するタワーの名の通り、空港の中枢であり、聞き応えのある管制席です。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「航空管制で重要な部分を担当する「タワー」とは