モービル機を車載する際、コントローラーをダッシュボードなどに固定して、大きな本体は助手席のシート下に収納するのが基本になります。しかし、この方法だと受信音は本体のスピーカーから鳴るので、シートの下からこもった音が聞こえてくるだけ。そこで活用するのが「モービルスピーカー」です。

モービルスピーカーを左右に設置する

モービルスピーカーは、本体背面のスピーカー端子に接続することで、スピーカーをダッシュボードに持ってくることができます。2波同時受信の場合は、2つの端子にそれぞれモービルスピーカーを接続して、バンドごとの鳴り分けも可能です。

2つのモービルスピーカーを左右に離して設置することで、耳に入ってくる音の方向から、どちらのバンドが受信しているのかも分かりやすくなります。

モービル機でモービル受信をしてきたベテラン勢にはおなじみの受信機材ですが、ハンディ機でのモービル受信にも活用できます。走行中の車内は騒音も多く、ハンディ機の音量を最大にすると内蔵スピーカーが小さいため、音が割れてしまうこともしばしば。音の問題をスパッと解決してくれるのが、モービルスピーカーなのです。

車内は密閉空間ですから、大きな音を鳴らしても大丈夫。ただし、人が乗っている場合は別でしょう。家族など受信に興味のない同乗者への対策として、小型のモービルスピーカーを運転席の右端に設置する方法があります。

モービルスピーカーのラインアップ

これによって、自分だけが聞き取れるようになり、車内に大きな受信音が鳴り続ける惨事を避けられるのです。そんなモービルスピーカーを第一電波工業は、スピーカー径のサイズ違いで複数ラインアップしています。

「P1010」はスピーカー径が102mm(8Ω)でコード長は3mです。サイズ/重さは142W×113H×57Dmm/473g。実勢価格は7,300円です。ノイズフィルターとミュートスイッチで、大音量をコントロールできます。

「P810A」はスピーカー径が77mm(8Ω)でコード長は3mです。サイズ/重さは113W×93H×49Dmm/434g。実勢価格は8,100円です。音量調整が可能。アンプ内蔵のためシガーソケットから給電します。

「P610」はスピーカー径が57mm(8Ω)でコード長は3mです。サイズ/重さは75W×69H×31Dmm/205g。実勢価格は3,980円です。小型&軽量なので、運転席周辺に設置してもドライバーの視界を妨げません。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「モービルスピーカーで車内受信を快適な音で聞く