職務質問はどのように行われているのか、しつこい職務質問を回避する方法はあるのか…職務質問のプロである警視庁地域部自動車警ら隊に所属していた元警察官に話を聞きました。そして、職務質問を拒否し続けたときに警察官がどのような反応を見せるのかも質問。職務質問のウラ事情を見ていきます。

職務質問で拒否されても強制力はない

まずは職務質問のテクニックを教えてください。「職務質問とは質問をしていくことで相手の不審点を探って行く作業です。まず“どちらに行かれますか?”という質問をして、目的地の方向が合っているかなどを調べます」と話します。

「答えが曖昧だったり方向が違ったりすると、住居侵入なども考えられるでしょう。自ら隊は必ず警察官2名で職務質問をするので、怪しいとなれば1名が質問している間に、もう1名が免許証などから身元を照会します」というのが基本です。

「前科があれば、質問をそれに合わせて変えて行きます。さらに、カバンやクルマのトランクを見せるように促すのです。その際、裁判例の範囲内で、拒否されてもバッグなどの持ち物を無理やり開けるような強制力はありません」といいます。

職務質問を拒否し続けると逮捕令状

しかし「あまりに不審だったり、拒否する場合は無線で応援を頼みます。それでも職務質問を拒否し続ける場合は、逮捕令状を取って署に同行させることもあります。拒否を続けることで、犯罪の疑いが強くなるという面があるのです」というのです。

職務質問を上手に回避する方法はないものでしょうか。「職務質問は現場の警察官に委ねられています。なので一概には言えませんが、目を逸らしたりせず普通にしている方がいいと思います」とのことです。

逆に、職務質問にあまりに協力的だったり低姿勢すぎても疑われます。「落ち度がなければ、堂々と職務質問に応えればいいのですから」と話してくれました。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「職務質問を拒否し続けたときの警察官の対応は?