室内に盗聴器を仕掛けて話し声などを盗み聞く盗聴行為は、映画やドラマだけの話ではありません。一方で、実際の盗聴行為の数十倍、数百倍もの「被害妄想」が存在するのもこれまた事実です。盗聴器発見業者への依頼が最も多い時期は6月と12月。この時期になぜ盗聴器発見の依頼が増えるのでしょうか。

盗聴器発見業者への依頼が殺到する

盗聴器発見業者への調査の相談件数は年に1千件以上あります。しかし、すべての調査で、実際に盗聴器が発見されるわけではありません。盗聴器発見業者によれば、依頼者宅から盗聴器が見つかる確率は全体の3%程度といいます。

盗聴を疑う人の多くは、異性関係が派手だったり金銭の貸し借りを行っていたりと、その人自身にも問題があることが多いとか。このため、依頼者から話を聞けば、盗聴器の有無はたいていわかるといいます。

そして、盗聴器発見業者への依頼が最も多い時期は6月と12月。6月は株主総会があるため企業からの依頼が殺到します。企業の最高意思決定機関である株主総会の内容が事前に外に漏れるのを防ぐためです。まるで映画のような話ですが、産業スパイは実際に存在しているといいます。

盗聴器発見業者への依頼の8割が女性

12月は「離婚するかどうか白黒つけてから実家に帰郷したい」といった、年内に区切りをつけたいと考える人からの依頼が増えるようです。逆に、盗聴器を仕掛ける側も同じように年内決着を考えるため、12月は盗聴器の発見数も多くなります。

なお、盗聴器発見業者への依頼の8割以上が女性だといいます。とくに水商売など夜の仕事をやっている女性が多いようです。年齢は10代の女子校生から80代の老人までと幅広く、最近では男女関係のもつれから盗聴を疑うケースが目立っているといいます。

最後に、怪しい盗聴器発見業者かどうかを見分ける方法を聞くと「手ぶらで来たり追加料金を取る業者」という答えでした。徹底的に調査を行うにはしっかりとした調査機器が必要です。

しかし、電波は目に見えないものであるため、無線に詳しくない人は簡単に騙されてしまいます。また、盗聴器発見業者の中には、自ら盗聴器を持ってきて「発見した」と偽り、追加料金を要求する悪徳業者も存在するのです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「なぜ盗聴器発見業者への依頼は6月と12月に多い?