巨大通販サイトAmazonには、自社の商品に星5個を付ける「やらせ」レビュー業者が蔓延しています。Amazon「やらせ」レビューはなぜなくならないのでしょうか。そこで、自身もやらせレビュー行為をしたことがあるというAmazon出品者に、レビュー制度の内情について詳しく話を聞きました。

Amazonレビューのやらせで売れ始めた

Amazonはレビューによって商品の売上が大きく変わります。ジャンルや価格帯、商品の品質にもよりますが、体感としてはレビューがゼロの時に1か月間全く売れなかった商品が、星5個のやらせレビューを2つ書いた途端、1週間に2~3個ほど売れ始め、最終的には月間で80個ほど売れるようになりました。

Amazonで重要なのはレビューの件数。高い評価のレビューが増えると検索の上位に表示されるようになるのです。また、最近はスマホユーザーが増えたことで、レビューの内容をそこまで熟読するユーザーが減ったのかもしれません。

Amazonでは上の方に高い評価のレビューが並ぶのがベスト。「役に立った」ボタンが押されるとそのレビューが上に行きやすいため、業者の中には良質なレビューに対して「役に立った」ボタンを外部からクリックさせているところもあります。

Amazonレビューでやらせを自作自演

とはいえ、日本の企業で大胆なAmazonやらせレビュー行為を行っている会社は多くありません。Amazonの検索やレビュー表示のアルゴリズムは、世界でもトップクラス。疑わしい行為を行うと、すぐに警告がきてアカウントが凍結されます。

一方で、中華系の企業はAmazonでかなりド派手にやらせレビューを自作自演。品質がイマイチな商品にやらせレビューを数多く入れて一気に商品を売り切ります。販売から発送までの時間をある程度あけ、その間に売り上げを稼ぐ手法です。

悪質な商品が消費者の手元に届くと、悪いレビューが貯まってAmazonのアカウントが凍結。すると、再度アカウントを取得し商品を出品し直すというのが常套手段です。出品アカウントが容易に取れてしまうことが、Amazonのやらせレビューがなくならない理由の1つかもしれません。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「Amazonレビュー「やらせ」がなくならない裏事情