クルマやバイクに必ず装備されているウインカーは、基本的な役割は知られている一方、間違った使い方が蔓延していたりもします。間違ったウインカー出しは、合図不履行の交通違反で取り締まりに遭うだけでなく、後方を走るクルマを危険にさらすことにもなります。正しい使い方で安全運転を心がけましょう。
合図不履行を避けるなら3秒以上前から
ウインカーは、道路交通法では「方向指示器」と呼ばれ、その名の通り自動車が進行方向を変える際、その向きを示すためのものです。右折・左折はもちろん、追い越しや車線変更、合流でもウインカーを使用しなくてはなりません。
ウィンカーの使い方で意外に間違えやすいのが、道路脇に駐車・停車する場合です。このとき、ハザードランプを付けて合図するドライバーがいますが、進行方向を示しているわけではないので違反。駐車・停車の前には左ウインカーを出すようにします。
また、ウインカーを出し始めるタイミングは、交差点では30m、追い越し・進路変更では3秒以上前からでなくてはダメ。追い越しの際、ウインカー出しと進路変更を同じタイミングで始める自動車をよく見かけますが、明らかな違反です。これらの違反は「合図不履行」となり、違反の点数は1点、反則金は普通車の場合6000円です。
合図不履行にならないハザードランプ
ここで、両方向のウインカーが点滅するハザードランプは、どのようなときに使うのが正しいのでしょうか。実は、法令上ハザードランプを使う必要があるのは、夜間路上に駐車・停車中の場合のみです。タクシーが乗客の乗り降り時にハザードランプを点滅させるのは、この使用方法にあたります。
一方、合流や追い越し完了時に譲ってくれた後続車にお礼として点滅、前方で事故や渋滞を発見した際に警告用として点滅させる、といったドライバー間で普及しているハザードランプの使用方法は、合図不履行など法令上の義務ではありません。ただし、使用禁止とも規定されていないので、マナーとして活用するのはOKです。
また、夜間に1時間以上駐車する場合、ハザードランプを付けたままにするとバッテリー上がりの危険性が出てきます。こうした場合、ハザードランプの代わりに三角停止板を使うことも認められています。なお、夜間の場合、8時間以上同じ場所に駐車すると「長時間駐車」として違反になるので注意してください。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「合図不履行で違反になるウインカーの出し方とは」