エアコンにはさまざまな隠しコマンドが搭載されています。リモコンの隠しコマンド操作によって、通常モードでは出てくることのない「故障箇所のチェック」や「省エネモード」が使えるようになるのです。さらには、エアコンのリモコンを使わずに強制冷却する裏ワザもあったりするのです。詳しく見ていきましょう。

エアコンのリモコンには隠しコマンド

エアコンの隠しコマンドでとくに便利なのは、ダイキンのエアコンのテストモードでしょう。10項目以上のテストができ、調子が悪いかな?と感じたら、すぐに故障の原因を調べられます。テストモードで確認した上で、メーカーに連絡すればサービスマンの修理もスムーズに進むはずです。

ダイキンの「F40KTNV-W」などの機種でテストモードに入る隠しコマンドは、運転中にリモコン右下の「取消」を5秒間長押し。ディスプレイに「00」が表示されるのを確認したら「取消」ボタンを「ピーッ」と音がするまで何回か押し続けるのです。

取消ボタンを押した時に「ピッ」ではなく、「ピー」と鳴ったら故障があるということ。その際にディスプレイに表示されているコードでエラー内容が分かります。「U4」は室内機と室外機の通信不良、「U0」は冷却ガスの不足といった具合です。

パナソニックのエアコンには、室外機の音量を下げるモードと、電力を抑えるモードが隠されています。急速冷房や急速暖房で温度調整する際にやや時間がかかりますが、ペットのために1日中エアコンを入れっぱなしのときに大助かりの隠しコマンドです。

エアコンのリモコン紛失で使えて便利

例えば「CS-22RKH」などの機種の隠しコマンドは、運転中にエアコンのリモコンのメニューボタンを1回押したら、上ボタンを押して「室外音Lo」または「省電力Lo」を選択します。ここで予約ボタンを押すことでモードの登録完了です。

エアコンは室外機を取り外すときに、エアコン室内機のフロンガスを室外機に回収する必要があります。夏は冷房で18度に設定すればよいのですが、冬は冷房モードでは回収しきれません。そのために用意されているのが「強制冷却モード」です。

東芝のエアコンなら、室内機本体の自動運転ボタンを10秒以上長押し。5秒目に1回、10秒目に1回、計2回電子音が鳴ればOKです。シャープのエアコンの場合、リモコンで冷房運転を開始したら室内機の試運転スイッチを5秒以上長押しします。

ダイキンのエアコンは、室内機側の「運転/停止」ボタンを長押し。電子音が鳴れば完了です。東芝とダイキンの隠しコマンドは本体の操作だけで冷房が働くので、リモコンが故障したり、紛失したりしたときに使えて便利でしょう。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「エアコンをリモコン紛失でも強制冷却する裏ワザ