警視庁の自動車警ら隊にオートマチック拳銃の「グロック45」が配備されたのは「2020年東京オリンピック」の開催に合わせて。しかし、ランヤード取り付け部の破損や弾倉の脱落などの不具合があり、東京オリンピック後に回収されました。警視庁の警察官に配備されたオートマチック拳銃を見ていきましょう。

警視庁でオートマチック拳銃が配備

「2020年東京オリンピック」の開催に合わせて、警視庁の警察官の拳銃は一部でオートマチック拳銃に更新されました。警視庁では、自動車警ら隊の一部に、オーストリアのGlock社製「グロック45」を配備したのです。

これは最初に現着する自動車警ら隊の火力強化が理由といわれており、支給された9×19mm弾は10発でした。ちなみに、弾倉の装弾数は17発です。

ただ、グロック45の配備はオリンピックという国際的なイベント限定だったのか、今後のオートマチック拳銃配備へのテストケースだったのか、2021年の東京オリンピックの警備終了後に回収されたようです。そして、おなじみのM360J サクラに差し戻されています。

警視庁術科センターに大量の拳銃保管

拳銃のランヤード(吊り紐)取り付け部の破損や、マガジン(弾倉)の脱落などのトラブルが発生したという話もあり、相当数のグロック45が東京都江東区新木場の警視庁術科センターに保管されているとのことです…。

ちなみに、グロック45の市販価格は600ドル(約9万円)で、M360J サクラのベースとなったM360PDの1,100ドル(約16万円)と比べると、かなり安価になっています。

加えて、軽く扱いやすい樹脂フレームを採用し、装弾数は3倍以上という点を考慮すれば、スペック上の優位性はグロック45の方が圧倒的に上なのです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「警視庁の警察官に配備されたオートマチック拳銃