警察は日本国内で法令に則って銃器、特に拳銃を持つことのできる数少ない組織の一つです。拳銃は交番勤務や街中をパトロールしている制服警察官も携行しています。パトロールなどで実際に拳銃を発砲することはほぼありませんが、可能性は極めて少ないものの、射撃訓練はしています。警察官の拳銃の射撃精度はどれくらいの頻度なのでしょう。

警察の射撃訓練は年1回のケースが多い

日本の警察官が、事件の現場で拳銃を発砲するケースはとても僅少。可能性は極めて少ないものの、訓練はしています。各警察本部によって差はありますが、警察官の射撃訓練は所定の射撃場で年1回行われるケースが多いようです。

この訓練は5発装填のリボルバー拳銃で5発撃ったら終わりということはなく、再装填してまた射撃といった流れでターゲットに向けて30~50発を射撃します。

最近は、映像射撃訓練装置という大型スクリーンによる映像と実弾を組み合わせた訓練機材が導入されて、これを使用することでリアルな射撃訓練も可能になっています。

警察の射撃訓練は胴体を狙うのが基本

肝心の命中精度は、使用する拳銃が「M360J サクラ」や「M37エアウェイト」が2インチという短銃身のため、針の穴を通すような高い集弾性は望めません。

リボルバー拳銃でもオートマチック拳銃でも銃身が短いほど集弾性が落ち、音も反動も大きくなるからです。現実的な射撃精度は、じっくり両手で構えて20~30m先の人間に当たるといったところでしょうか。

ただし、実際の現場で警察官が動き回る人間に対して的確に、なおかつ流れ弾がないように確実に当てるのは非常に困難。可能な限り相手に接近し、動きの大きな手足ではなく胴体を狙って撃ち込むことが基本になります。つまりこれは、そのための射撃訓練なのです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「警察官の射撃訓練は年1回で30~50発撃っている