スピード取り締まりの検挙数でネズミ捕りと双璧をなすのが、パトカーや白バイによる「追尾式」です。中でも、高速道路上での覆面パトカーによる追尾式の速度違反取り締まりは、見かけが一般車と変わらないだけに注意しなければなりません。高速道路での覆面パトカーの追尾式の速度違反取り締まりの手順を見ていきましょう。
高速道路の速度違反取り締まりの基本
交通機動隊と高速交通警察隊に所属経験のある元警部補によれば、高速道路での覆面パトカーによる速度違反取り締まりは「後方から勢いよく飛ばしてくる違反車と、いかにして巡り合うかがポイントになる」といいます。
このため、高速道路では「第1通行帯を走る大型トラックの前を隠れながら80km/hくらいで走ったり、本線を見下ろせるパーキングエリアに止めて、違反車がやって来るのを待つ」とのこと。この2つが高速道路での速度違反取り締まりの基本パターンです。
ただし、違反車が追い越し車線を飛ばしていっても、覆面パトカーはすぐに追い越し車線を追尾しません。第1通行帯を走りながら違反車との距離を詰めていきます。違反車は真後ろから追い上げてくる、自分より速いクルマには敏感だからです。
高速道路の速度違反で料金所Uターン
「違反車を追尾距離に捕らえたら追い越し車線に入り、真後ろに付いて速度を合わせて測定開始です。違反車は130km/hや140km/hを出しているので、200mの追尾も毎秒35m以上進みますから、6~7秒もあれば測定は完了します」といいます。
「高速道路は各車がバラバラに走っているように見えて、じつは集団を形成しながら走っているんです。覆面パトカーはその集団に紛れています」とのこと。集団を抜け出そうとするクルマや、後方から追い抜く違反車を取り締まります。
中には「違反車のいない集団もあるわけです。そんな時は一旦、パーキングエリアに入ってリセット。次の集団が来るのを待って合流します」。そして、一定区間を走ると料金所を出てすぐにUターン。高速道路の反対車線で次の速度違反車を探します。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「高速道路の速度違反を覆面パトカーが取締る手順」