警察学校を卒業すると、ほとんど全員の警察官が経験するのが交番勤務です。そんな交番勤務でも課されるのがノルマ。現行犯の検挙などいろいろ存在します。そして、交番勤務の警察官がノルマ達成のために欠かせないのが職務質問なのです。職務質問から何かを引き出すために、警察官は自転車の防犯登録を確認するのでした。

自転車防犯登録から犯罪を引き出す

一般市民と直接触れ合う機会の多い交番勤務は、警察活動の基本といえます。とはいえ、交番の勤務内容は非常に多忙。管轄内で事件や事故、市民からの通報があれば真っ先に駆けつけ、外出しない時には報告書などの書類作成が待っています。

そんな忙しい交番での勤務にも「ノルマ」があります。現職警察官に聞いてみました。「現行犯の検挙などいろいろありますが、警視庁では1人あたり年間3件ってところかな。もっとも簡単なのが、職務質問から何か引き出すやり方ですね」といいます。

「とりあえず挨拶から声を掛ける。自転車の防犯登録確認が手軽でやりやすいんですよ。ただし、何もやましいところがない人がほとんどなので、威圧感や嫌悪感を与えないように笑顔で接することが重要」とのことです。

自転車防犯登録が盗難自転車なら窃盗

つまり、警察官が行う職務質問は、犯罪の存在を引き出すためのもの。そのために、自転車の防犯登録を確認することが最も手っ取り早い方法というわけです。

しかも、職務質問で確認した防犯登録が盗難自転車のものであれば、窃盗犯を検挙できる可能性が高まります。これがノルマ達成につながるというわけです。

自転車の防犯登録は、全国の各都道府県単位で実施しているもの。自転車に乗る人は、防犯登録をして車体にシールを貼ることを義務づけられており、そのデータベースは各都道府県警察で管理されています。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「職質で警察官が自転車の防犯登録を確認する理由