空港の滑走路の端に2ケタの数字が描かれているのを目にしたことがあるはず。はたして、滑走路の2ケタ数字は何を意味するのでしょう。じつは滑走路の数字は方角を表しているもの。北を360度とすると東が90度で南が180度、西が240度となります。この下1ケタのゼロを取った2ケタ数字なのです。

滑走路の2ケタ数字は必ず対になる

エアーバンドの交信に必ず出てくるのが滑走路(ランウェイ)の番号です。管制塔から飛行機に対して「ランウェイ××」といった指示が出ています。この番号は滑走路の方角を元に付けられているもの。番号は「01」から「36」まであります。

北を360度とする磁方位を採用して、東が90度→南が180度→西が270度と時計回りに増加。角度の数字から1の位を除いた2ケタの数字が滑走路の番号です。東の方角を表す90度であれば頭に0を付けて「09」、南の方角を表す180度は「18」です。

滑走路はどちらの方向からも離着陸できるので、両端には必ず対になる2つの番号が付けられています。例えば、一方が「16」ならもう一方は「34」。180度に相当する18を足すか引くかした数字が、対になる番号というわけです。

滑走路の数字が描かれている場所

例えば、滑走路の端に数字の「18」が描かれていたら、南へ向かっているということ。描かれている場所は滑走路の北の端。北から見て「18」という数字が描かれています。反対側の南の端には、南から見て「36」という数字が描かれているはずです。

エアーバンドで管制塔が「ランウェイ04」を指示したら、南西の方向から着陸して、北東の方向へ離陸して行くということ。管制で「ランウェイ18」を指定されたら北から着陸して、南へ離陸していきます。

なお、滑走路が同じ方向に2本ある場合は、2ケタ数字に左右を表す「L」か「R」を付加。東京国際空港の西側にあるA滑走路には「16R/34L」、並行した東側にあるC滑走路には「16L/34R」と描かれているのです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「空港の滑走路に描かれた数字は方角を表していた