警察官の左胸には階級章が付けられていることはよく知られています。じつは、警察官は階級章と一体となった識別章を装着。識別章には半円の部分にアルファベットと数字で、所属先と個人を特定する固有番号が刻まれています。警察官の個人識別を可能にする、階級章の上の識別番号の読み方を見ていきましょう。
警察官の識別番号が書かれた識別章
警察は階級制のため9つの階級章が存在します。警察官の階級章は、中央に紺色の地に金色の日章を配したデザイン。横板の地色とその下の桜葉の色、横板のバーの数で階級を判別できるのです。
横板の地色も桜葉の色も銀一色なのは巡査クラスの階級章。横板の金色のバーが1本だと「巡査」、2本になると「巡査長」、3本だと「巡査部長」といった具合に階級が上がっていきます。
横板の地色が銀で桜葉の色が金だと、警部補クラスの階級章です。バーの数が増えていく順に「警部補・警部・警視」と階級が上がります。警視正クラスの階級章は横板の地色が金、桜葉の色も金。バーが増えていく順に「警視正・警視長・警視監」です。
警察官はこのほか、階級章と一体となった識別章を付けています。半円部分の表面にはアルファベット2文字と3ケタの数字からなる識別番号を記載。裏面には所属する都道府県警察の名称が書かれています。
警察官の識別番号にアルファベット
識別章の5ケタのうちアルファベットが所属、番号が個人の識別番号です。例えば警視庁の場合「EE」は「自ら隊」所属を表しています。なお、識別章の表面と裏面は差し替え可能です。
警察官の識別章は、階級章と同じように巡査クラスと警部補クラス、警視正クラスで地色に違いがあります。巡査クラスは全面が銀ですが、警部補の場合は金と銀が混ざった識別章。警視正クラスは全面が金です。
ちなみに、職務質問をする警察官はおもに銀色の階級章と識別章を付けた巡査部長以下。警部補までが現場で働きますが、交番所長や小隊長となって書類仕事が多く多忙。警部以上は本部で指揮を執るので、表にあまり出てきません。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「警察官の階級章の上に書かれている識別番号とは」