「交通機動隊」はパトカーや白バイを駆使して、交通違反を取り締まっている専門部署。そんな交通機動隊には「目標件数」と呼ばれるノルマが存在します。このため月末は、目標件数を目指して小さい交通違反も必死に追いかける交通機動隊員が出没するため、注意が必要なのです。どんな交通違反が狙われるのでしょうか。
警察の取り締まり件数ノルマに持ち場
警察の取り締まり件数にノルマがあっても「優秀な隊員は各自に“持ち場”があり、捕まえやすい交差点などを押さえているんです」と元交通機動隊員は話します。
「そういう人は“持ち場”を回ってスピード違反車を追尾し、しっかり捕まえています」といいます。「できる人なら1日で20件も取って来ます」とのこと。しかし「優秀ではない人は月末になっても必死に違反車を探していますね」といいます。
交通機動隊の場合、スピード違反以外の取り締まりが多いと、あまり優秀ではないとみなされるとか。それでも、目標件数を達成するために月末は小さい違反でも必死に追いかけるのです。
警察が月末にノルマ達成でよく取り締まる交通違反を聞くと「比較的ラクな左側追い越しや通行帯違反、一時停止無視、携帯電話やシートベルトの不備などスピード違反以外の違反ばかりを狙っています」と教えてくれました。
取り締まりノルマ達成で狙う交通違反
そして、月末の取り締まりノルマ達成で交通機動隊が狙っている交通違反ベスト3として、まず挙げられるのが「黄色線での追い越し」。覆面パトカーを夜に駆り出して行うことが多いといいます。
とりあえず法定速度ギリギリか、マイナス10km/hぐらいで覆面パトカーで走行。すると、後ろに付いたクルマやバイクはイライラします。バイクが追い越していくケースが多いので、その瞬間に赤色灯を回して捕まえるそうです。
次に多い交通違反は「原付きバイクの2段階右折無視」。大きな交差点で右折してくる原付きバイクを待って、取り締まりの準備をします。そのまま走り去られることも多いので、白バイを稼働して待機するそうです。
最後は、テールランプの電球切れなどの「整備不良」。テールランプの電球切れは、クルマを運転する人は意外に気付かないことが多いもの。実際にはバイクに多い交通違反といいます。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「ノルマ達成で月末に狙われやすい交通違反とは?」