自転車による交通違反への青キップ制度の導入を柱とする新たな道路交通法改正案が閣議決定されました。この改正案は通常国会に提出され、早ければ2026年までに実施されるとのことです。16歳以上が適用の対象となり、運転免許証の所持は問いません。自転車の青キップ制度について詳しく見ていきましょう。

道交法改正で警察が取り締まり強化

今回の道交法改正による青キップ制度導入に伴い、警察が特に取り締まりを強化しようとしているのが、「携帯電話使用等」…つまり、スマホを所持・操作しながらの走行についてです。

警察庁の自転車取り締まりマニュアルともいえる「自転車の交通違反に対する交通反則通告制度の適用」で携帯電話に起因する交通事故件数のデータを見てみると、2013~2017年の累計は原付以上が12,204件、自転車が295件でした。

これが2018~2022年になると、原付以上が9,536件(21.8%減)、自転車が454件(53.9%増)と、自転車の事故件数が大幅に増えていることがわかるでしょう。

道交法改正で青キップ導入以外の項目

街を歩いていると、自転車に乗りながらLINEを返信したり、スマホゲームをしている人を頻繁に目にします。これらは違反云々の前に危険な行為なのでNGなのは当然ですが、ホルダーにセットして地図やナビを見ながらといった微妙なケースもあるわけです。

さらに、2026年に控える道交法の改正では、青キップ制度導入以外の項目も盛り込まれています。これまでお目こぼしされていたペダル付きEVバイク(フル電動自転車)が、明確に原付バイク扱いになるのです。

そして、クルマ側も自転車を追い越す際に“安全な速度”が義務付けられることになります。クルマと自転車の間に十分な幅がなければ、追い越すクルマ側にも配慮が求められることになるのです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「2026年に控える道交法の改正で強化される違反は?