
1999年に法人化して以来、カーセキュリティ業界の最先端を歩み続けているプロテクタは、空気圧モニターや、車載用ポータブル電源などセキュリティアイテム以外も広く取り扱っています。その愛知本店に在席し、カーセキュリティのスペシャリストとして活躍する上條氏に、クルマ盗難の最新手口を聞きました。
トヨタ車の盗難手口にCANインベーダー
ランドクルーザー、アルファード、プリウス、レクサスLX…とトヨタ系の盗難に用いられていると考えられているのが、2020年頃から登場した「CANインベーダー」と呼ばれる手口です。
CANインベーダーは、バンパー内部にある内部配線と有線接続して、制御システム(Controller Area Network)に強制アクセスしてエンジンを始動してしまうという手口になります。
CANインベーダー以外の盗難手口として「2023年後半頃から、今まで無かった新たな盗難手口が登場しています。『キーエミュレータ』と呼ばれるもので、携帯ゲーム機のような器具を用いるのが特徴です」とのことです。
今後警戒しなければならない盗難手口
「それをドアノブに近づけて操作すると、クルマ側と無線通信して解錠…。どうやら、スマートキー信号を器具自身で発信する方式のようです」とキーエミュレータについて話してくれました。
「あとは運転席に乗り込み、“正解”のキー信号を発信すればエンジンが始動。現状はキーレス系のセキュリティシステムでブロックできますが、最新の車両にも対応している」とのことです。
実際、海外のカーセキュリティ会社が、大手保険会社に向けて「キーエミュレータ」を実践してみせた動画によると、ゲームボーイ風のレトロな見た目の機器を近づけて操作するとドアが開いてしまいました。今後、CANインベーターとともに警戒しなければならない盗難手口になるでしょう。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「カーセキュリティのプロに聞く2024年の盗難手口」