現在はCANインベーダーでのクルマ盗難が多いため、相対的に「コードグラバー」「リレーアタック」「イモビカッター」などのクルマ盗難は減少傾向にあります。これらにも引き続き警戒すべきですが、現在でも目立つのがキープログラマーによるクルマ盗難です。キープログラマーによるクルマ盗難手口を確認していきましょう。

キープログラマーは紛失時に使う機器

「キープログラマー」は、元々は純正のスマートキーを紛失してしまった時に用いる機器。これを悪用し、車内のイモビライザーに接続してIDコードを書き換えてしまう手口です。

ただし、キープログラマーによるクルマ盗難はピッキングなどで車内に直接侵入する必要があります。トヨタ・ランドクルーザーやレクサスなどが標的になっていました。

ピッキングでドアを解錠し、キープログラマーでクルマを盗んだとして男女3人を逮捕されたという報道もありました。トヨタ・レクサスなど高級車ばかりを狙っていて、被害総額は約2億円以上に上るとみられます。

キープログラマーに改造したガラケー

キープログラマーとして使っていたのは、改造されたガラケーのようです。報道ではメーカー名がぼかされていました。近畿圏の窃盗グループで流通していたとみられます。

このほか、「コードグラバー」は、純正スマートキーの電波をコピーして、それを別のスペアキーに登録して盗む手口。物理的な距離や電波の混信などの条件が多いため減少傾向です。

「イモビカッター」とは電子キーのイモビライザーを無効化する装置で、車内のOBDⅡに接続してIDコードをリセット。別のIDコードに書き換える盗難手口です。2010年頃までは30系セルシオのスマートキー対応車で猛威を振るっていました。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「キープログラマーは直接アクセスして書き換え