ETCを利用するためには、まずはETC車載器を用意しなければなりません。ETC車載器は、カー用品店だけでなくさまざまなネット通販でも売られています。しかし、ネット通販で購入して自分で取り付けても、そのままではETCは使用できません。必ず「セットアップ」と呼ばれる作業が必要なのです。
ETC車載器はセットアップ作業が必要
ETC車載器にセットアップが必要な理由は、高速道路の料金を決める「車種区分」の情報を記録するためです。高速道路料金には自動車の大きさなどにより5段階の車種区分があり、通過ICではETC車載器から無線で送られる車種情報を利用して、通行料金を計算しています。
ETC車載器を販売するカー用品店の多くはセットアップ作業も受け付けていて、作業料金は2500~3000円程度。セットアップの際には、専用の申込書のほかに車検証と運転免許証など申し込む人の身分を証明する書類が必要です。
多くのセットアップ店は、作業をオンラインで行う仕組みになっているため、1時間程度で作業は終了。ETCカードを持っていれば、その日からETCを使えるようになります。
ETC付きの中古車のセットアップ作業
なお、すでにETC車載器が付いている中古車を買った場合はどうなるでしょう。じつは、有効なETCカードを挿せばそのまま使い続けることは可能。通行料金はETCカードの持ち主に請求されるので、前のオーナーに迷惑もかかりません。
ただし、厳密には「ETCシステム利用規程」に違反するケースが出てきます。この規程にはETC車載器を取り付ける自動車ナンバーが変更になった際には再度セットアップしなければならないとあります。多くの中古車は名義変更時にナンバーも変更となるため、規程上はETC車載器の再セットアップが必要です。
逆にいえば、購入した中古車のナンバーが変わらないケースであれば、再セットアップは不要ということ。例えば、品川区に住む人が車検の残っている品川ナンバーのETC車載器付き中古車を購入した場合、ナンバープレートは変わらないので、ETC車載器も再セットアップせずに使い続けられます。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「ETCはそのまま使えない?セットアップ作業とは」